2025年4月20日日曜日

動機付け衛生理論

今回は、アメリカの臨床心理学者、ハーズバーグが提唱した「動機付け衛生理論」について書いてみます。

動機付け衛生理論は、社員が仕事に対して満足、不満足を引き起こす要因について述べています。


ハーズバーグは調査の末、仕事に対して満足を引き起こす要因と不満足を起こす要因は別であると結論付けました。

満足を引き起こす要因を「動機付け要因」とし、不満足を起こす要因を「衛生要因」と名付けました。


動機付け要因は、「個人をよりすぐれた遂行と努力へ動機づける効果を持つ」とし、衛生要因は「主として職務不満を防止する役目をし、積極的職務態度にはほとんど効果を持たない」としています。


すなわち、社員の職務満足を引き起こすのは「動機付け要因」であり、職務不満を防ぐには「衛生要因」を整えることが必要であるとしています。

なお、「衛生要因」は職務不満を防ぐことは出来るものの職務満足や動機付けの効果を持たないとしています。


「動機付け要因」の具体例としては下記があります。

これら要因を整えると、仕事に対してプラスの感情が出てきます。


・仕事内容

 達成感ややりがいといった満足感がある

・承認

 仕事が周りから認められている

・責任

 責任ある立場で仕事ができている

・昇進

 仕事の成果として昇進が得られる


「衛生要因」の具体例には以下があります。

これら要因が整っていないと、仕事に対してマイナスの感情が出てきます。


・会社の方針

 会社の理念や施策に対する理解

・監督

 仕事に対して正しく評価されている

・給与

 満足できる給与を得ている

・対人関係

 対人関係や職場の雰囲気に対する不安や不満

・労働環境

 労働時間や残業、休暇などの仕事の環境や条件に関するもの


ハーズバーグの「動機付け衛生理論」は会社経営を行う上で役立つ理論です。

それぞれにおいてしっかりとした環境が整った会社を目指します。


2025/4/20


2025年4月18日金曜日

AEPへの加入

ECHはSAP社のAEP(Authorized Education Partner:認定教育パートナー)になりました。

AEPになることで、今後SAP社の教育トレーニングの実施や教育ツールの再販などを行います。


今までもECHではSAP関係のERP操作教育などを行ってきましたが、今後はSAP社の認定教育機関として教育カリキュラムの実施も行います。


AEPとなる目的は、SAP業界の中でなかなか育成が難しいERPコンサルタントの育成に、当社の教育ノウハウを持って業界内での技術水準の向上を目指し、ERPの更なる国内拡販を目指します。


ERP業界の中で起こっているプロジェクトのトラブルなどを無くすために、業界に関係する技術者への技術水準向上に寄与して行きます。



ECHの代表である私には過去同様の実績があります。

1994年、マイクロソフトが日本でビジネス展開を行うにあたり、マイクロソフト製品の普及の為にオフィシャルトレーニングスクールの立ち上げを行い、技術者育成を行いました。

また、ネットワーク機器最大手のシスコシステムズが国内で技術者を育成するにあたり、シスコネットワーキングアカデミーの立ち上げに参加し、国内130の大学、高専、専門学校の教授、講師などに教育の実施を行いました。

オラクル社においては、ERP製品であるEBSの普及にあたり、認定トレーナーとして国内ユーザーへの教育を実施しました。


これら実績を踏まえて、今回SAP社のERP普及の為に、ECHの今までの教育ノウハウを持って技術者育成を行います。


ECHは今後、日本におけるSAP社の認定教育パートナーとして人材育成のリーディングカンパニーを目指し活動します。


2025/4/18


2025年4月12日土曜日

真の使命に目覚める

今月の雑誌PHPに「松下幸之助さんの生涯」として「真の使命に目覚める」という記事がありましたので紹介します。


昭和の初めに松下幸之助さんが、取引先から、宗教の信仰によって人生に喜びを感じるようになったという話を聞きました。

そして、「この喜びを他人様とも分かち合いたい。一度私とお参りしませんか」と誘われたそうです。

幸之助さんは最初は断っていたものの、何度も熱心に勧められるので訪問することにしました。

現地に到着すると、塵一つ落ちていない壮大な神殿を見学し、大勢の人たちが無償の奉仕活動に喜びの表情で励んでいる姿に衝撃を受けました。

この宗教の隆盛は、優れた経営によるものではないか。

倒産の多い産業界の経営とは何が異なるのか、考え込みました。



宗教は人々に精神的なものを与え、産業は物質的なものを与えるという意味では違いがある。

しかしよく考えると、精神的な豊かさと物質的な豊かさのどちらも、人間が生活を営むうえでは不可欠な両輪であり、尊さという意味では本質的な相違はないと思いました。

ところが、現在の産業界には人間生活を豊かにするために事業を行っているのだという信念が無く、自分の利益ばかりを追求する風潮がある。


幸之助さんは、人々や社会に貢献することこそが、松下電器の真の使命であるべきだと考えました。

それは、物資を水道の水のごとく無尽蔵に生産して安価に供給することにより、世の中から貧困の苦しみを取り除くというものでした。

松下電器の真の使命は「水道哲学」と称され、広く知られることになります。



私はこの事を知り、会社を興し経営していくということは、私たちの指名をしっかりと認識して活動することが改めて大事であると思いました。

私たちの指名は「人を育て社会に貢献する」です。


優れた技術者、社会人を育成して、多くの企業に役立つITシステムを提供する。

育成は自社の社員に留まりません。

自社の社員、および関係するすべての人たちの技術水準を上げることに貢献し、日本の企業がITシステムを活用した競争力のあるシステムの構築、利用を支えていく、この事が私たちの使命です。


社員が成長することによる笑顔、お客様がITシステムを使うことによる笑顔、この笑顔を求めて日々努力していきます。


2025/4/12