2022年1月30日日曜日

技術力×粘り強さ×責任感

今回は社会人の能力について書いてみます。

最近読んだ本に、社会人が仕事に携わるときの能力は「技術力」と「粘り強さ」と「責任感」の掛け算で決まるとありました。

この計算式で気づかされたことに、どの項目も「0」があるとダメだという事です。

掛け算で能力が決まるので、いくら技術力があっても例えば「責任感」がないと社会人の能力としては役に立たないということです。


それぞれを考えてみたとき、

「技術力」は、日々の勉強と何にでも興味を持つ積極性が必要です。

社会人は昼間は仕事がありなかなか勉強といった将来への投資を行う時間があまりとれません。

その中で技術力を身につけるという事は、いかに自分の自由な時間を自分の将来のための勉強に費やすかという事です。

毎日、会社から帰るときに喫茶店などに寄って勉強したり、休みにファミレスへ行って勉強したりといった行動ができるかという事です。

また、仕事中に何か気になる技術的な項目が出たときに、その事に興味を持ち、そのまま流すのではなく今その知識が必要でなくても興味を持って調べるという積極性が必要です。

このような行動はどこかで学べるものではなく、日々の自分の生き方によるところです。

自分の将来をしっかりと見つめ、3年後、5年後にどうなっていたいかをリアルに考える気持ちが必要です。


「粘り強さ」は、何か課題が出てきたときに途中であきらめることなく、どうすればこの課題が解決できるかをずっと考え続けることができるかという事です。

自分がわからない、できないことにぶつかったときに、「もうだめだ」と直ぐにあきらめるのではなく、周りの人へ聞いたり、本などの様々な情報源からヒントを得たりといった、いつもそのことを考え続けることができるかです。

難しいことになればなるほど解決方法はなかなか出てきません。

しかしいつもこのことを考え続けることで、ちょっとしたヒントや思い付きが出てきます。

そこから新たな情報が得られ解決へ向かって行くという事があり、そのためにも粘り強さは必要です。

発明家が時々言っていることに、ひらめきはお風呂に入っているときや歩いているときにふと出てくると言います。

粘り強く1つの課題をずっと考えて続けることで、自分の頭の中からふと解決のヒントが出てくるようです。


「責任感」は、頼まれたことは途中で投げ出さず最後までやりきるという事です。

人の能力には限界があります。その限界を超えたようなことが起こったときにどのような行動をとるかという事です。

そこから逃げ出して他の人へ渡してしまうのではなく、できるまでがんばり、がんばってもできないときは何か他に解決方法がないかを考えるという事です。

自分にはできないが、ほかの人へ頼めばできるような事であれば頭を下げてでもお願いに行き、問題の解決に向かいます。

自分が担当したこと、やると決めたことは、必ず何らかの形ができるまでやり続けるという姿勢が社会人には必要です。


私はこれからも「技術力×粘り強さ×責任感」の大事さを忘れずに仕事に向かって行こうと思います。


2022/1/30


2022年1月16日日曜日

贈る言葉

今回は私が授業を担当した大学の学生が卒業するにあたり送った言葉を載せます。


贈る言葉

 

皆さん、卒業おめでとうございます。

多くの方が学生生活最後となり社会へ旅経つことになると思います。

 

今までは学費を払い知識や経験といったものを受取る立場でしたが、社会に出るとお金をいただきその対価として皆さんの能力を社会へ提供する立場となります。

その時、今までの学生生活で得た知識を存分に使い、社会で11歩経験を積み独り立ちし、その後は自分の得た知識や経験を後輩へ伝える立場となっていくことでしょう。

 

社会人になるという事は、社会の一員として責任ある行動と他者への貢献が必要となります。

私がいつも社員に言っていることとして「人は鉛筆1つでさえ一人で作ることができない。他者の助けがあって初めて社会生活ができているという事を忘れないように。」があります。

人は気をつけないと「自分の力で生きていっている。他者の助けが無くても大丈夫。」といった思いを持ちます。

しかし、社会へ出ると現実はいつも他者の助けがあるから行動できています。

家は建築業者が立て、道は道路業者が作り、電車は鉄道会社、お昼はレストラン、自分一人では何一つできないのです。

その事をいつも忘れず、他者への感謝の気持ちを持ち、いつも「ありがとう」と言える自分となっていってください。

 

お金を稼ぐことが社会人の目的ではありません。

他者と助け合って、お互いが幸せな人生を送ることが社会人としての目的です。

 

また、社会へ出ると今までに経験してこなかったことに直面することもあります。

その時は自分一人で悩むことはせず、必ず周りの誰でも良いので相談してください。

人へ助けを求めることは何も恥ずかしい事ではありません。

 

令和41

廣田 正俊

 

2022/1/16


2022年1月5日水曜日

経営者に必要な資質

今回は「経営者に必要な資質」について書いてみます。


私は約20年間会社経営を行ってきました。

最初は福岡でIT関係の教育ビジネスを行う会社です。

次にECH。

今は、大阪にあるiRCに役員として経営参加しています。


経営は大学で学ぶこともできますが、実践となるとなかなか教科書通りには物事は動かず、時々何が正しいかという正解の無い判断を行わなければいけません。

そのような時、自分の中に核となる判断基準を持ち、一貫性のある経営判断を行う事となります。

私は経営者としての判断基準を身につけるために行ったのはまずは本から学ぶ事でした。

多くの経営コンサルタントや社長が書いた本を読み、自分がこれからどのような判断基準で経営を行えばよいかを学んでいきました。

特に私が感銘を受けて、今の私の経営の拠り所となっている人は松下幸之助さんです。

1代でパナソニックを作り上げ、多くの社員を採用し社会に貢献しています。

経営に関する本も多く書かれており、PHPといった人間教育に関する組織も立ち上げられ、経営者が向かうべき方向を分かりやすく示唆してくれています。


ただ、本から経営の本質まで全てを学ぶことは難しく、やはり直接経営コンサルタントや社長と会って話を聞くことで得られるものが多いです。

3年前から社長が集まる経営塾に参加しており、そこで大学の教授から経営学を学んだり、中小企業から大企業までの社長の話しを直接聞きながら学んでいきました。

いまもまだまだ学ぶことは多く、経営者である以上終わりのない学習になると思っています。


私が今まで色々と本や研修会から学び、社長の話などを聞いて、今思う経営者に必要な資質は以下だと思います。


「社長には倫理観、謙虚さ、責任感が必要です。

 経営者に必要なものは、先天的な資質ではなく後天的に訓練によって習得できる能力や技能である。」


倫理観

何が正しい行動かを判断するときの核となる考え方です。

私はいつも「おてんとうさまが見ている。自分の行動は恥ずかしくないか。」と自問自答しています。


謙虚さ

経営者が人より優れているといった誤った考え方はせず、周りへの感謝を忘れない気持ちが必要です。

私の座右の銘は「実るほど頭が下がる稲穂かな」です。

知識や経験が増えれば増えるだけ、人に感謝し、誤りは素直に認め、謙虚に行動します。


責任感

人との約束は必ず守り、時間に遅れず、やるといった事は必ずやり遂げる気持ちです。

自分を頼って来てくれた人の期待は裏切らず、あの人へ任せておけば大丈夫といった人になるため日々努力をしています。


経営者は学ぶことによってなれます。

運動能力の様な先天的に身に付いているものではなく、日々の学習によって必要なものを身につけることができます。


これからも、日々の行動は倫理観を持って行動し、日々学びを忘れず、社員の人生がより豊かになるよう会社経営を行います。


2022/1/5


2022年1月3日月曜日

2022年度 年頭挨拶

みなさん、明けましておめでとうございます。

2022年、新たな年が始まりました。


昨年は引き続き新型コロナウイルスの影響から経済環境が不安定となり、業種によっては深いダメージを受けた会社が多く出ました。

この様な状況の中、当社は全くと言ってよいほど影響を受けず、前年対比120%アップの業績が見込まれています。

この状況は、コロナ環境の中でも仕事に真摯に向き合いがんばっていただいた社員の皆さんのおかげです。

ありがとうございます。


2022年の方向性を語るにあたり、まずは2021年に私が重点的に行ってきたことを振り返ってみます。

<社員満足度向上>

会社の存在意義は、大義は社会のため、社会の公器として人々が幸せな生活を送るために活動することです。

そのためには会社は利益を上げ続ける必要があり、利益を上げる源泉は社員の皆さんの活動です。

社員が毎日やりがいのある仕事ができて、幸せな家族・家庭環境が作れて初めて会社利益に貢献できます。

社員満足度向上はそのために行って来ました。

社員の皆さんからいただいた提案や改善案1つ1つを大事に考え、会社運営へ反映していく取り組みを今後も続けていきます。

<商圏拡大>

大阪、福岡への商圏拡大を進めています。

新型コロナ環境の中ではなかなか移動ができず、しばらくは思うようには進めることができませんでしたが、この2か月くらいの間で大阪での事務所開設ができる環境が整い、共同事務所として活動拠点を設置できました。

1月からさっそく営業活動やリクルート活動を始め、東京に続く第2の拠点として活動していきます。

福岡については今現地NPO法人やSAP社との連携を進めており、2月からは教育事業を足場として現地の企業との連携を行い、教育事業およびパートナ開拓による収益拡大を進めて行きます。

<教育事業>

社会の高い教育ニーズに乗り、過去にない高成長を遂げた1年でした。

社員の皆さんの協力により、多くの教育ニーズに応え高収益を上げることができました。

引き続き、教育事業はECHの特色として活かし、コンサルティング事業との相乗効果を図っていきます。


2022年を迎え、今年の重点項目は以下に考えています。

今年も昨年に続き以下の3つの項目を重点項目として続けていきます。


<社員満足度向上>

まだまだ満足できるレベルに至っていないと思っています。

1人1人の社員から多くのニーズを聞き出して、ワークライフバランスの取れた会社組織にしていきます。

<商圏拡大>

新型コロナ環境もあり昨年末からやっと動き出せたという状況の中、アクセルを踏み込んだ行動に出ていきます。

新任役員と共に現在の組織体制を守る中、私は大阪、福岡へ出向いたSES営業活動やリクルート、教育事業を広げていきます。

<教育事業>

会社経営は、停滞は衰退と言われます。

今の現状に満足していては必ず衰退します。

日々新たなチャンスを考え、社会のニーズに敏感になり、お客様から必要とされるサービス提供を進めます。

まずはS/4HANAをベースとしたABAP開発教育カリキュラムの改変を行います。


また、もう1つ付け加えなければいけないことがあります。

<採用>

当社はSAP未経験者でも短期でSAPコンサルタントになれる教育方法を確立しました。

過去は経験者採用に重点を置いた採用でしたが、今年は未経験者でも面談による採用条件をクリアした人材は積極的に採用していきます。

2年間は保守・教育部所属でスキルを身につけていただき、その後当社社員がいるプロジェクト現場へ参画するといった形で人材を作り出します。

また、2年間の間で保守事業、教育事業へも参加させることで、採用コストの早期回収が実現でき、今ある収益への影響が軽微な形での採用・育成を進めます。


今年は新たな役員を任命し、ECH2.0の始まりです。

今まで以上の飛躍、成長を成し遂げる確信がありますので、社員の皆さんの協力をお願いします。


2022年1月

株式会社ECH

代表取締役 廣田正俊