今回は私が会社の理念に上げている「人を育て社会に貢献する」が今の自社の業務にどの様につながるかを書いてみます。
私たちのいるSAP ERP業界は少し変わった業界です。
仕事をするために必要な知識はかなり多いのですが、書店に行っても技術図書は無く、インターネット上にもなかなか技術情報がありません。
その結果、実業務に沿って体系立てた教育教材が無いため、なかなか技術者が育たない業界です。
現状の技術者が育つ道筋は、少しの技術教育を受けた後、開発者としての業務に就きそのまま長期に渡り同じ仕事を続けていきます。
その期間で業務コンサルタントになるためのチャンスや道筋が見つかるかというとなかなか難しい状況の中、運良くチャンスに恵まれた一部の人が、独力で知識を身につけて業務コンサルタントになっているという状況です。
大手企業で業務コンサルタントとして仕事をしていても、やはりOJTがメインとなり体系立てた知識を身につけるのが難しい状況です。
こういったことから、私たちがいる業界は使える知識を持った業務コンサルタントが少なく、多くのシステム導入プロジェクトでトラブルが起こっています。
これらは参加している業務コンサルタントの知識不足から来ていることも多く、またお客様側、導入する業務コンサルタント側が共にERP導入におけるプロジェクト実施の知識・経験が無いことも大きく影響しています。
私が以前仕事として行っていたネットワークエンジニアや学校の教師と言う職業は、どれも仕事に入った段階で「分からない」と言うことは無くて当たり前の世界でした。
ネットワークで分からないことがあると通信自体が動かず業務が全て停止したり、教師として教えていることに分からないことがあると、受講している側からクレームがきます。
そういったシビアで厳しい世界であるからこそ、事前の知識習得はかなり深くまで行いました。
「分からない」ということは許されない世界でした。
私がSAP ERP業界に入ってすぐに感じたことは「分からない」が許される特異な業界であるという驚きでした。
その環境の中で、お客様も業務コンサルタントも共に苦労しながらシステム導入を行っています。
私はこの状況を変えたい、変えることができると確信し今の会社を興しました。
しっかりとした教育を行い、SAP ERP業界で働く業務コンサルタントのスキルレベルの向上を図ることが目的です。
「人を育て社会に貢献する」という理念は、私たちがいる業界でしっかりとした業務コンサルタントを育て、トラブルのない、お客様にとって真に役立つ業務システムを構築することを表しています。
日々の業務にあたるときはこの理念に使命感を持ち進んでいきます。
必ずこの業界で働く人のスキルレベルを上げ、お客様にとって役立つERRシステムを構築します。
2024/7/4
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