2024年12月21日土曜日

毎日の気分

今朝、通勤するときに上を向いて空を見ながら歩いてみました。

そしてまた前を見ながら歩きました。

すると気づくことがありました。


空を見ながら歩いていると元気がでてきます。

仕事の忙しさやちょっとした悩みなど、そういった事が前向きにとらえることができます。

今日という日はもう戻ってこないので今日一日を大事に過ごそうや、悩みも時間が経てば必ず解決するので今できることをしっかりとやろうなど、前に進んでいこうという気持ちになります。


試しに、下を向いて歩いてみました。

すると、気持ちが少し落ち込んだ感じになり、あまり前向きに考えていこうという気分にはなりませんでいた。


気持ちは行動からという言葉を思い出しました。

自転車を漕ぐのと同じで、最初はちょっと力がいります。

ただ、動き出すと最初のころのような力はいらず、流れに乗って、波に乗って軽やかに漕ぐことができます。


毎日を大切に過ごすために、まずは朝の行動から変えていこうと思います。

通勤時は空を見ながら歩きます。


2024/12/20


2024年12月13日金曜日

心を動かすことが人生を豊かにする

今回は私が毎月購読している雑誌PHPに寄稿された、医学博士 精神科医の榎本稔さまの記事を紹介します。

以下、寄稿文の要約です。



長年、医者をしていると、「社会が変わると病気も変わり、医療や病院も変わる」と実感します。

2013年には、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四大疾病に精神疾患が加えられて五大疾病と定義されました。

また、近年にWHOが発表した患者数の一位は精神疾患であり、心の病を抱えて苦しむ人が増えています。


私は、心の病は「沈黙の病」でもあると考えています。

私のクリニックに通ってくる患者さんたちには、喜怒哀楽があまり見られません。

笑うことだけでなく、ほかの感情も表に出ることが少ないのです。

患者さんの中には、ずっと黙り込んでしまって人とのかかわりがほどんどない方までいます。

心の病は社会がつくり出していると私は感じています。

ITの進化によって現代社会はすさまじいスピードで変わって行っています。

その変化に人間のほうがついていけなくなっているのです。


中略


人と接する機会がなければ、人間関係を学ぶこともできません。

それでも学校や職場に行くと、他者との協調や円滑なコミュニケーションが求められます。

これでは、とまどうのも無理のない話です。

結果、不登校や引きこもり、スマホ依存が急増し、職場でうつ病になる人も増えて、社会問題化しています。


中略


笑って過ごせるようになるためには、人と集うことが一番だと私は考えます。

バーチャルな接触ではなく、実際に顔を合わせるリアルな集まりです。

ハイキングでもいいし、どこかに飲みに行くのでも、おしゃべりするのでもいい。

職場や家庭以外で、他人と触れ合える場所に行ってみること。

人と会えば話をしますし、そこでは自然に笑いもうまれます。


中略


笑うことで、心は動きます。

生物学的には、笑うことによって「幸せホルモン」とも呼ばれるエンドルフィンという神経伝達物質が脳内で分泌され、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させると言われています。

それによって、血行が良くなったり、免疫を高められたりという効果があります。


中略


人との接触が少なくなると、視野が狭くなります。

視野が狭くなると、孤独感によって不安になったり孤立したりして、心が蝕まれる危険性も増えてきます。

人と集い、人間関係をつくることに慣れ、自分の居場所を築くこと。

それが人生を豊かにし、笑って過ごせる一助となるはずです。



2024/12/13


2024年12月4日水曜日

人を育て生かす

今回は私の尊敬する松下幸之助さんが書かれた本にあった「人を育て生かす」ということについて書いた文を紹介します。


<人を育て生かす>

この地球上に五十億もの人がいて、その一人ひとりの持っている目も、鼻も、口も、大きさにそれほどの違いはない。

しかも、みなだいたい同じところについている。

それが人間というものであるけれど、誰一人としてまったく同じ顔の人はいないのである。

いや、顔だけではない。持って生まれた性格も、持ち味も、考え方も、一人ひとり異なり、その上、心は刻々と変化している。

そうした妙味尽きない人間同士が共同生活を営んでいるのが企業であり、この社会である。



この言葉は私がいつも心掛けているものです。

普段の生活の中で、「どうしてこんなことをするのだろう」や「なぜこんなことを言うのだろう」と感じる場面があります。

同じ人で似たような相手なので考え方も自分と同じという風に無意識に思ってしまい、相手が自分と異なる考え方や感じ方をした時に「なぜ」「どうして」と思ってしまいます。

そこで自分というものから一歩離れて考えてみることができるかできないかで自分の心の平静や他人とのコミュニケーションに大きな違いが出てきます。


自分というものから離れることができないと、相手が間違っている、相手を責めるという考え方になってしまい、自分自身にもストレスを溜めてしまいます。

そこで、自分と相手は異なる存在で、その相手の感情も日々刻々と変化していると考えることができると、相手が言っていることを受け入れ理解でき、自分の心も平静に保つことができます。


社会は自分一人では生きていく事ができず、互いの助け合いで成り立っています。

いつも相手を理解しようという気持ちを持って過ごしていきたいと思います。


2024/12/4