今回は「寄付」について話してみます。
日本では「寄付」という文化があまりなじんでいないと感じます。
アメリカでは、成功者は寄付をするという文化があります。
実際にアメリカへ行ったときに、大学などで企業の寄付で立った校舎や施設が多くありました。
日本でも寄付で建設された建物はありますが、あまり多くの事例は聞きません。
過去の内閣府税制調査会資料で、個人の寄付としては、日本は2,189億円に対して、アメリカは22兆9,920億円だそうです。
100倍近い差があります。
なぜアメリカ人は日本人よりも多額の寄付をするかというと税制面での優遇もあるそうですが、キリスト教の教えからくることが多いそうです。
少し宗教について調べてみると、
キリスト教は、聖書の「隣人愛」の思想に基づくそうです。
身近な人々に対して隣人愛を持ち、寄付という考え方が出てきます。
ユダヤ教は、慈善活動は正義であるという考え方からきているそうです。
イスラム教は、貧しい人々に慈悲を与える、仏教は、よい行いをすればよい報いがあるという「因果応報」の考え方からきているそうです。
日本人はおもてなしや思いやりがあり素晴らしい人種ですと言われていますが、寄付においてはあまり積極的ではないようです。
なぜこのようになっているかというと、日本は島国でおおむね平等な社会で生活しています。
働こうという気持ちがあれば仕事があり収入が得られる国です。
逆にいうと、貧しいといわれる人は働かない人という目で見られているので寄付があまり根付かないそうです。
半面、アメリカなどの他国は人種差別などがあり、働きたくても働けないという状況などがあり、そのために寄付という文化が広がっているそうです。
今の新型コロナによる社会環境の変化は、今までの考え方とは違った考え方をする必要がありそうです。
働きたくても働けない状況がいま広がりつつあります。
会社の業績下降によるリストラや雇止めなどが多く出てきています。
私たちの周りでは今の状況の中でも仕事がなくなることはなく、おおむね変わりなく普通に生活できていますが、急に環境が変わってしまった人もいます。
私は父親が早くに病気で亡くなったため、奨学金を受けながら学校を卒業しました。
いま改めて考えたとき、奨学金もどこかの人が寄付をされて、そのお金で私は学校を卒業できました。
もし奨学金がなかったとしたら今の状況になっているかを考えたとき、人生を大きく変えた出来事だったと改めて思いました。
今世の中で困っている人に対して何ができるか、改めていま考えています。
2021/2/3
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