2023年6月15日木曜日

~トップが綴る~ 私の人生を支えた信条

今回は私が参加した経営者研修で執筆依頼があり、その原稿となる「~トップが綴る~ 私の人生を支えた信条」を記載します。


人を育てる

 

私が会社経営の中で様々な課題にぶつかり思い悩む中で、ここまで続けてこられたのは「人を育てる」という信条が大きく影響しています。

会社を興したきっかけは、人が集まる組織を作り、そこで人を育て、集まって来てくれた人の人生を変えていきたいという思いからです。

当社の業務内容は、ITコンサルタントとしてコンピュータシステム(ERP)の導入を行う事です。

通常は、お客様先へ行って仕事を行います。

起業したての頃は、仕事ができない新人をOJTのような形で連れて行くことはできません。

その理由は、OJTはお客様にとってのメリットがなく、また当社の業務はOJTで新人に伝えていくには時間がかかる過ぎるためです。

しかし、自分の生活や社員の給与を支払うためには自分がお金を稼ぐという働き方が必要で自分が仕事をしながら社員教育をしなくてはいけません。

社員教育をしないと社員の人生をより良くすることができないため、当時は採用した社員にはシフト勤務としてもらい、午後から夜までの出社としました。

私はお客様先での仕事が終わった後、会社へ戻り夜まで採用した社員へ技術教育を行うという事を続けました。

昼間は仕事をして、夜は社員教育をする。

この生活は大変ではありましたが、「人を育てる」という信条があったので社員が12人と育っていく中で、社員がやりがいを持って仕事に望んでいる状況をとてもうれしく思い、続けていくことができました。

いまでは社員数も増え、人を育てるという社風が根付いてきたことから組織として社員教育を行う仕組みができ、毎年IT技術を習得した社員を育てることができるようになりました。

会社経営の難しさは起業当初から現在に至るまでその時々の会社の大きさによって異なりますが、そこで出てくる様々な課題をしっかりと受け止め逃げることなく解決していくという気持ち、そこは自分の中にある「人を育てる」という強い信条が支えてくれています。

会社経営には売上や顧客満足といった必ず必要なことがありますが、なによりもその会社を形作っている社員が成長を感じ、幸せな人生を送ることができることが大切です。

その為の土台として会社があり、その会社が持つ様々な資源を利用しながら社員が成長していくという組織をこれからもより磨きをかけながら作って行きます。

 

株式会社 ECH

代表取締役 廣田 正俊

 

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