毎月読んでいるPHPに「人生の豊かさの9割は習慣できまる」という記事があったので紹介します。
心理学の新たな領域に「ポジティブ心理学」と呼ばれる分野があります。
心理学をこころの問題の解決ではなく、心の豊かさをより高めるために使っていこうというものです。
ここに「幸福の公式」があります。
幸福の公式「H=S+C+V」
H:幸福(Happiness)
S:規定値(Set Point)
C:生活状態(Condition of living)
V:自発的活動(Voluntary Activities)
1つ目の「規定値」とは、物の考え方、とらえ方です。
よくあるたとえに、コップの水が「半分も入っている」ととらえるか、「半分しか入っていない」ととらえるかです。
事実は同じでも解釈の違いで、感情とその後の行動は変わってきます。
事実をどう解釈するかで幸福度の40パーセントが左右されます。
2つ目の「生活状態」とは、人生における日々の出来事(幸運、不運)の事です。
一次的に何かが起きても、感情は一瞬上がったり下がったりするだけで、長くは影響しません。
例えば、出世して給与が上がっても、それは幸福に長くは影響しないし、会社の倒産や病気などで一時的に感情が下がることがあっても、またその人が持つ規定値に戻っていきます。
人生で起きる日々の出来事の幸福度への影響は10パーセント程度と言われています。
3つ目の「自発的活動」とは、人生において自分で選んだ活動をしているか、その感覚を持って生きているかというものです。
例えば、休日前夜に夜更かしをして、朝十時に目を醒まし、だらだらとテレビを見て貴重な休日が終わっていくという一日を想像してみてください。気分に流されて自己コントロールや規律が失われると、豊かさは低下するのです。
逆に、習慣の中で「早起き」の人気が高いのは、自発的に取り組めて、自己コントロール感が得られやすいからでしょう。
ちなみに3つ目の自発的活動の幸福度への影響力は50パーセントもあるのです。
まとめると、幸福度の影響力は規定値40パーセント、生活状態10パーセント、自発的活動50パーセントとなります。
規定値と自発的活動で90パーセントです。
規定値はものの考え方、とらえ方です。
思考のメタ認知(客観視すること)によって、ネガティブな考え方を浄化し、ポジティブな面に目を向けることができます。
そのための方法として、「書く瞑想」があります。
ただ日々の事を書き出し目を向けるだけで、とらえ方の積み重ねが大きく変わっていきます。
イライラ、不安、心配、焦り、自己嫌悪、後悔を生み出した出来事を書くと、思っていた以上にたいした量がないか、たいした内容ではないことに気づきます。
書くことで気持ちが浄化されていく事が実感されるでしょう。
また、人は、できなかったこと、失敗したこと、イライラしたことは強い印象で覚えていますが、逆に、できたこと、うまくいったこと、うれしかったことのインパクトは薄くなりがちです。
ささいなグッド、ハッピー、感謝をあえて書くことで、印象が薄くなっていた出来事と感情を強く感じることができます。
自発的活動についてですが、「継続は力なり」という習慣化の偉大な名言があります。
イチロー選手が大リーグの記者会見で次のような名言を残しています。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」。
まさに継続は力なりを象徴する偉大さの秘密が小さな習慣なのです。
では、実際にどうすればよいかですが、1日1パーセントの時間の自発的活動があります。
1日の1パーセントは15分です。
15分の読書、15分の筋トレ、15分の英語学習、1日15分であれば、朝、昼、晩のどこかでタイミングが見つけやすく、無理なく行動することができるでしょう。
歩きながら「15分の英単語」など、ハードルを下げて抵抗なくできることを積み重ねていく事が自己肯定感を高め、行動と思考習慣をよくして、幸福度を高めることができます。
2023/9/8
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