松下幸之助さんの本を読んでいたら「自得」という言葉に出会いました。
私たちITコンサルタントに必要なことだなと思ったので書いてみます。
「自得」
仕事というものはいろいろな知識を得たり、人から教えられたりするだけでは、モノにならない。
やはり自分でそれに取り組んで、そこからそのカンどころをみずからの身体でさとるというか、自得していかなくてはならないものだと思うのである。
教わった通り、本で読んだ通りにやったとしても、一応の事はできるかもしれないが、本当のプロにはなれない。
自得していこうという前提にたって、はじめて知識も生かされ、人の教えも役に立つわけである。
私たちは多くの知識を必要とする仕事を行っています。
知識は研修や資料から得ることができますが、その得た知識をそのまま使いその場を解決するだけでは本当のプロにはなれません。
得た知識を元に、ERPシステムに様々な設定を行い、1つ1つの設定内容を変えることでどのような挙動になるかなどを興味を持って調べることが必要です。
まるでゲームをするようにERPシステムを操作する、それくらいの興味を持つことができれば確実にプロと呼ばれるコンサルタントになれます。
自転車の乗り方をいくら教えてもらっても、自分でハンドルを握りペダルをこぐという操作をして初めて、微妙なハンドルの操作具合やペダルのこぎ具合が習得できるのと同じですね。
また、目の前に出てきたことに対して、自分が成長するためには課題にどのように対峙するかも将来の成長に大きく影響します。
例えばコピー取りにしても、コピーを取ってくださいと依頼されコピー機の使い方を簡単に教えてもらい、その使い方でいつまでも同じことをやっていたのでは人は成長しません。
例えば、10ページの資料を10人分コピーしてくださいと言われたとき、10ページの資料を10回コピー機へ通したり、1ページ目を10枚印刷、2ページ目を10枚印刷・・・という風にして、後から1~10ページをまとめるといったことをしていたのでは成長はありません。
コピー機の機能に興味を持って、どうすれば資料を一度コピー機に入れただけで10人分に振り分けされたコピーができないかと自分なりの工夫を考えて行うのとでは自分自身の成長速度に違いが出てきます。
こういった、今よりもいかに早く効率的にできるかということを考えながら仕事に取り組むと、仕事も楽しくなり自分の成長を感じることができるようになります。
自分が持つ1日24時間という時間をどれだけ自分の成長のために使うか、この定量的な評価軸は必ず自分にとって必ず良い結果となります。
2023/11/13
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