2024年5月29日水曜日

理念を支える企業文化

今回は今年度の事業計画で発表した「理念を支える企業文化」について書いてみます。


「理念を支える企業文化」は企業理念「人を育て社会に貢献する」を日々行う中で会社の雰囲気・文化として育成していくものです。


事業計画で発表した「理念を支える企業文化」は以下の5つです。


1、社員一人一人が成長を目指す。

2、社員同士がお互いの成長のために協力し教えあう。

3、利他の気持ちを持ち互いに助け合う。

4、努力を惜しまず自己の成長を目指す。

5、自分の持つ知識を全て出し切って最善のシステムをお客様へ提供する。


「社員一人一人が成長を目指す」

人は持っている能力の10%も使っていないと言われています。

私達は普段もう大変だと思いながら行っている事でも、本来持っている能力の10%も使っていないようです。

確かに自分の経験を思い起こすと、納期が迫っているときなどに集中して仕事をすると普段に比べてかなり多くの仕事ができている事があります。

この自分が持っている能力を引き出すことができるよう会社が後押しをして行きたいと思います。


「社員同士がお互いの成長のために協力し教えあう」

一人ができることは限られていますが、それぞれの人が得意分野を生かして得た知識を互いに出しあう事で、一人で行うより多くのことができます。

一人に与えられた1日は24時間ですが、2人いると48時間です。

自分の能力を上げたいと思ったとき互いに助け合い成長を目指すと、一人でがんばるより、より速い成長が実現できます。


「利他の気持ちを持ち互いに助け合う」

”自分が””自分が”と、自分のことのみを考えることを利己といいます。

あれが欲しい、これが欲しいと、得ることだけを考えているといつも不足感を感じ乾いた心になります。

人は他者に貢献することで満足感が得られるようにできています。

目の前で人が物を落としたら拾ってあげようという気持ちが自然に出てきたり、困っている人がいたら声を掛けたくなる気持ちです。

この助け合うという気持ちを互いが持つ事で普段の生活にやすらぎが出てきます。

利他の気持ちを持つ事で、あたたかな気持ちを持ちながら日々過ごしたいと思います。


「努力を惜しまず自己の成長を目指す」

人は成長することで満足感を感じます。

その成長は1日などの短い期間では得られず、長く継続した努力で得ることができます。

なかなか物事を継続するという事は難しい事ですが、小さなことで良いので継続するということ繰り返す事でそのことが習慣化され自分の成長を感じることにつながります。

努力は必ず自分の成長になるので、日々努力を忘れず生活したいと思います。


「自分の持つ知識を全て出し切って最善のシステムをお客様へ提供する」

仕事をしていて満足感が得られるのはお客様に喜んでいただけたときです。

人に役立った時に、自分の存在感を強く感じることができます。

他者へ貢献できることで自分の存在を感じることができ、自分を認めたもらえたというマズローの欲求5段階の承認欲求が満たされた状態になります。

人に喜ばれて自分も満足感が得られるというこの状態を、これからも多くのお客様に提供して行きます。


2024/5/29


2024年5月22日水曜日

I see you. I am here.

私は以前、「スタンフォード大学 いのちと死の授業」の著者である、スタンフォード大学 心理学博士 スティーヴン・マーフィ重松先生の講義を受けた事があります。

その時のエクササイズで、2人で向き合い、互いに「I see you」、「I am here」を言いあうということを行いました。


この言葉をかけあう事で不思議な感覚が生まれました。

心が温かくなり、互いが依存しあっている感覚と互いを必要としているという感覚を得ました。


この言葉の持つ意味を少し調べてみました。

すると、南アフリカの人たちが挨拶で使っている「サウボナ」という言葉に似たものだそうです。

「サウボナ」は私たちの言葉でいうと「こんにちは」など日常の挨拶で使われている言葉です。


ただ、この言葉はもう少し深い意味を持っており、私たちがこの瞬間にここに一緒にいる不思議さを唱えた言葉で、同時に先祖とのつながりを示しています。

私たちは先祖を代表する存在で、先祖はいつでも私たちとともにあり、私たちは決してひとりではないということを意味しています。


「サウボナ」と話しかけるとこで、自分にとって相手がいかに大切かを伝え、互いを結びつけてくれます。

そして、お互いにこの瞬間どうやって助け合えるかを探り、相手を招き入れる言葉となっているそうです。



これは、日本語では「よろしくお願いします」と似ています。

「よろしくお願いします」には、相互の思いやりと私たちが相互に依存し、互いを必要としていることを表しています。

普段私たちが使っている言葉にも深い意味が込められていると感じました。


社会で生活する中で人とのかかわりはとても大切なものです。

普段の挨拶、今日から大事にしながら行っていこうと思います。


2024/5/22


2024年5月15日水曜日

経営者の志

私は経営者として23年間、毎日学びを大事にしてきました。

私は経営者2代目ではないので先代の社長などはいず、また行っているビジネスも他に先例のないビジネスモデルを行っています。

そのため、相談する相手がいないので日々学びを大切にしてきました。

経営者の集まる勉強会へ参加したり、経営者として活躍した人の本を読むなどです。


その中で経営者に最も大事な事は「志」を強く持つ事だと思っています。

他にも、「利他の気持ち」や「物心両面での社員の幸せ」、「正しい倫理観」、「人徳を高める」などありますが、会社を永続して経営するために一番大事なことは経営者に強い「志」があるかということです。

毎日朝起きたときに自分の「志」が何かを問い、日々「志」を忘れることなく「志」に沿って会社経営を行っているか日々自問自答している自分がいるかです。


私の「志」は会社の企業理念としている「人を育て社会に貢献する」です。

自分が学生時代に勉強をせず、そのまま希望しない職業で薄給で過ごしていた時期に、人はいつでも学ぶことで成長し自分の思い描く人生を送ることができることを体現したことからこの企業理念ができました。

社会から必要とされるサービスを提供する会社を作り、そこで働く社員は自分の能力を磨くために日々努力しながら、成長していく自分に満足感を得て過ごすという組織を作る事です。


自分が能力を磨き、社会が必要としていることを高い品質で提供する、この社会へ貢献する姿が私たちの使命と考えています。


チームでお互いの成長を助け合い、目の前の出来事に一喜一憂するのではなく、少し遠い未来を見てそこで社会へ貢献しながら楽しく人生を送っている自分を夢描き、そのためには今何をすべきか、何をしなくてはいけないかを、自分を律しながら過ごしていく人生を私を含め全社員に送って欲しいと思っています。

そのためにいま私が持っているものを会社へ投じて、過去を振り返ったときに「あの時にこれをすればよかった」という後悔だけは無いようこれからの経営者人生を過ごしていこうと思っています。


2024/5/15

2024年5月10日金曜日

社会人になって

今回はこの春に新人が4名入社したので私の社会人生活で得た経験を思い起こして書いてみます。

私の社会人生活での経験で得たことに友人と仕事があります。

その事を書いてみます。


友人

いま私には何でも話せる友人が2人がいます。

学生時代の親友とは別で社会人になってから知り合った友人です。

1人は私が初めて就職した会社で知り合った友人です。

その友人とは新卒で入社した会社で仲良くなり、週末は一緒にドライブへ行ったり、仕事では互いの思いを互いの家で夜通し話したという間柄です。

初めて社会人になったときはわからない事も多く迷うこともあったのですが、その友人と互いの悩みを話しながら心の支えとして付き合ってきました。

当時を振り返ると、互いの仕事を理解している友人がいたことは私の初めての社会人生活でとても助けになったと思います。

今でもその友人とは家族ぐるみで付き合いがあり、今は互いの仕事は違いますが色々と楽しくお付き合いをしています。


もう1人は転職し2社目に入社して知り合った友人です。

彼とも同じ職場で一緒に努力しながら互いの能力を高めあい、互いに励まし合って成長をともにした友人です。

社会人8年目くらいになって知り合ったので互いに前職の仕事もあり、社会人として一通りの事が理解できている中でのさらなる成長に向けて、互いに励まし合いながら成長していった友人です。

彼がいてくれたので、きついときもがんばれるという経験をしました。

彼とも今でも度々会って、家族ぐるみで付き合いがあるという間柄です。


社会人になると、学生時代の親友とも長く付き合っていますが、やはり互いの仕事が分かっている間柄での会話というのは自分の精神的な支えとして大きな存在となります。

今の私が社長として仕事ができているのは、この友人の存在がとても大きかったと思っています。


仕事

私は社会人になった当初、税理士を目指して学生時代からの勉強を続けていました。

仕事をしながら夜間の専門学校へ通うという生活です。

これは、自分が成長したいという気持ちから、何か自分に得意な分野をつけようと思った行動です。

周りの人が仕事が終わり飲みに行ったりするのを見ながら、私は夜学へ通いました。

その積み重ねがその後の私の人生を大きく変えることとなり、税理士は途中で方向を変えてIT分野へ進みましたが、その時に得た会計に関する知識は今の私のITコンサルタントとしての専門性を支えてくれています。


その後転職し、2社目での私はとにかく知識を付ければ自分のやりたい仕事ができるということと、知識を深めることで周りの人へ色々な手助けや貢献ができるということに喜びを感じ、徹夜で仕事をしたり週末の土日も仕事をするといった日々を送っていました。

その時はつらくきついと思う事はなく、やりがいを感じることができる日々でした。

その経験があったからこそ今の私がいて、今の私は少しくらいきつい仕事であっても普通にやっていけるという力が付いたと思います。

ここ数年「ブラック企業」という言葉をしばしば聞きますが、人は今できることをやっているだけでは成長が無く、人と比較したときも自分がより良い環境ですごすためには努力が必要です。

やはり優れたものを持つことで、自分が望むことが得られ、日々やりがいをもって楽しく仕事ができるようになります。


人は自分が持つ能力の10%も使っていないと言われます。

私の経験では、もう限界だと思った時に「もうひと踏んばり」することで一回り大きな人になったと思います。

スポーツ選手がきつい練習をするのは、筋肉が悲鳴を上げて痛みを伴うとその修復の過程でより強くなり、運動能力が上がるためです。

無理をしすぎるのは良くないですが、自分の能力を正確に掴みその中で努力するということが成長につながると思っています。


2024/5/10