2024年7月30日火曜日

マシュマロチャレンジ

今回はマシュマロチャレンジについて書いてみます。


マシュマロチャレンジとは、それぞれがチームに分かれて競い合うゲームです。

各チームには、スパゲッティの乾麺20本と90センチのひも、粘着テープ、マシュマロが1つ配られます。

そして18分間で、頂上にマシュマロを乗せた塔をできるだけ高く作り上げます。

このゲームはリーダーシップ開発のワークショップに有用なものとして使われています。


このゲームを、MBA学生、弁護士、幼稚園児などで競った結果、MBA学生より幼稚園児の方が高い塔を作ったという結果が出ました。

その理由を見てみましょう。


部屋に集まったMBA学生たちは、まず最初の数分間でチーム内での支配権を得ようとします。

やがて誰かがリーダーとなり、次の数分間は作戦会議に当てます。

そして残り時間が8分をきる頃、塔の作成が始まります。

残り1分というところで、きれいに建てられた塔の頂上に誰かがマシュマロを置き……そして崩れてしまいます。

学生たちは未経験な事に出会った時に、今までの学んだことからチームを築きやり方の検討を始めます。

そして、やり始めたときにはトライアンドエラーを行う時間が無くなります。


MBAの学生たちがぱっとしない一方、幼稚園児たちの成績はそれ以上です。

子どもたちは躊躇せず、ただ試しています。

何かうまくいかなければ、また別のことを試します。

チームが混乱状態に陥ることも時にはありますが、トライアンドエラーから子どもたちの成果には目を見張るものがあります。


このデータから得られる教訓は何でしょう。

私たちは皆、創造性と好奇心を生まれつき持ち合わせています。

しかし多くは、学校教育を受けるにしたがって、または会社組織で上へと進む過程で、規則的にそれらを忘れていく――こう結論づけざるをえない結果です。


これらの事実が示唆することは何か。

生まれつきの創造性や好奇心は忘れてはいけない大事なものであるということです。

自分の中にいる幼稚園児を呼び覚ますには、禅の達人が言うところの「初心」に帰るという方法があります。

つまり、自分が答えを知らず、答えを見つけるスキルも持っていない状況に身を置きます。

仕事であれば、新たな仕事にチャレンジするなどです。


色々な場面で直面する困難や不確実性は、今後減るどころかますます多くなると思います。

それに備える最善の方法は、普段から新しく混沌としたことに身を投じ、挑戦に結びつく機会を逃さないことです。

そうすれば結果がどうであれ、幼稚園児より高いマシュマロの塔を建てる助けにはなるでしょう。


2024/7/30


2024年7月21日日曜日

素直に生きる

今回は松下幸之助さんが書かれた「道をひらく」にあった「素直に生きる」を紹介します。



素直さは

人を強く正しく聡明にする。

逆境に素直に生き抜いてきた人、順境に素直に伸びてきた人、その道程は異なっても、同じ強さと正しさと聡明さを持つ。

おたがいに、とらわれることなく、甘えることなく、素直にその境涯に生きてゆきたいものである。

(松下幸之助著『道をひらく』より)



松下幸之助さんは、人が成長するには素直さが必要であると言っています。

人から何か教えていただいたり、指摘などをされたときに、言い訳などをするのではなく、まずは自分の中に受け入れてしっかりとそのことを考えることが必要と言われています。

人はそれぞれ自分が正しいと思い普段の行動をしています。

私達は一人では生きていくことはできず、必ず人との関係性の中で生活をしています。

それぞれ育ってきた環境が異なる中で、お互いのあたりまえと思っていることが異なることがあります。

その時に、人からのアドバイスを自分の方が正しいと思い聞き入れないというのは自分の成長にとってもったいない事です。

まずは人からのアドバイスはそのまま受け入れて、その中で自分にとってどのようにそのアドバイスが活かせるかを考えていくことが必要です。


自分の考えとは異なる考えが聞けるという事は自分を成長させるチャンスです。

人からのアドバイスは、感謝の気持ちを持って受け入れることができるよう、人としての器を大きく持っておきたいです。


2024/7/21

2024年7月12日金曜日

長生き呼吸法

雑誌PHPの8月号に「長生き呼吸法」の記事が載っていましたので紹介します。


長生き呼吸法は、呼吸で自律神経を整えると同時に腸をマッサージする一石二鳥の呼吸法です。

1日1回、1分間行うことで効果があるそうです。


1,姿勢を整える

 脚を肩幅に開き、肩の力を抜いて真っすぐに立つ。

 肋骨(ろっこつ)の下あたりをつかむように両手をお腹の横に置く。

2,6秒吐く

 状態をまっすぐ前に倒しながら、ゆっくり口から息を吐く。

 息を吐きながら、両手で脇腹の肉をおへそにグーッと集めるようにして、腸に刺激を与える。

3,3秒吸う

 背中を反らしながら、ゆっくり鼻から息を吸う。息を吸い込みながら、脇腹にあてた両手は「2」の状態からゆっくりゆるめていく。


その時のポイントです。

・「吸う」より「吐く」時間を長くする。

・意識的にしっかり呼吸する。


効果は、自律神経のバランスが整って血流がよくなり、腸の動きが活発になると、相乗効果でさまざまな不調が改善されます。


・肩こり

 血中の老廃物が流され、肩こりの症状が軽減されます。

・生活習慣病

 高血圧や糖尿病などの生活習慣病の改善につながります。

・うつ

 自律神経を整えて腸内環境を良好に保つことで、うつ病を改善する効果が期待できます。

・腰痛

 体幹が安定するので、腰にかかっていた負担が軽減されます。

・冷え性、むくみ

 体内で作られた熱が末梢の血管まで届き、血液が余分な水分や老廃物を回収するのでむくみも解消。

・肥満

 酸素を効率的に取り込んでカロリーの燃焼を促進。ダイエット効果が期待できます。


2024/7/12


2024年7月4日木曜日

業界を変える思い

今回は私が会社の理念に上げている「人を育て社会に貢献する」が今の自社の業務にどの様につながるかを書いてみます。


私たちのいるSAP ERP業界は少し変わった業界です。

仕事をするために必要な知識はかなり多いのですが、書店に行っても技術図書は無く、インターネット上にもなかなか技術情報がありません。


その結果、実業務に沿って体系立てた教育教材が無いため、なかなか技術者が育たない業界です。

現状の技術者が育つ道筋は、少しの技術教育を受けた後、開発者としての業務に就きそのまま長期に渡り同じ仕事を続けていきます。

その期間で業務コンサルタントになるためのチャンスや道筋が見つかるかというとなかなか難しい状況の中、運良くチャンスに恵まれた一部の人が、独力で知識を身につけて業務コンサルタントになっているという状況です。


大手企業で業務コンサルタントとして仕事をしていても、やはりOJTがメインとなり体系立てた知識を身につけるのが難しい状況です。


こういったことから、私たちがいる業界は使える知識を持った業務コンサルタントが少なく、多くのシステム導入プロジェクトでトラブルが起こっています。

これらは参加している業務コンサルタントの知識不足から来ていることも多く、またお客様側、導入する業務コンサルタント側が共にERP導入におけるプロジェクト実施の知識・経験が無いことも大きく影響しています。


私が以前仕事として行っていたネットワークエンジニアや学校の教師と言う職業は、どれも仕事に入った段階で「分からない」と言うことは無くて当たり前の世界でした。

ネットワークで分からないことがあると通信自体が動かず業務が全て停止したり、教師として教えていることに分からないことがあると、受講している側からクレームがきます。

そういったシビアで厳しい世界であるからこそ、事前の知識習得はかなり深くまで行いました。

「分からない」ということは許されない世界でした。


私がSAP ERP業界に入ってすぐに感じたことは「分からない」が許される特異な業界であるという驚きでした。

その環境の中で、お客様も業務コンサルタントも共に苦労しながらシステム導入を行っています。


私はこの状況を変えたい、変えることができると確信し今の会社を興しました。

しっかりとした教育を行い、SAP ERP業界で働く業務コンサルタントのスキルレベルの向上を図ることが目的です。


「人を育て社会に貢献する」という理念は、私たちがいる業界でしっかりとした業務コンサルタントを育て、トラブルのない、お客様にとって真に役立つ業務システムを構築することを表しています。


日々の業務にあたるときはこの理念に使命感を持ち進んでいきます。

必ずこの業界で働く人のスキルレベルを上げ、お客様にとって役立つERRシステムを構築します。


2024/7/4