今回はジャネーの法則について書いてみます。
ジャネーの法則とは、年を重ねるごとに一年が早く感じる現象のことです。
フランスの哲学者・ポール・ジャネが考案しました。
「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」
という現象を心理学的に説明したものです。
例えは、40感の人間にとって1年の長さは人生の40分の1ほどですが、4歳の人間にとっては4分の1に相当します。
つまり、40歳の人にとっての10年間は、4歳の人にとっての1年間にあたり、4歳の人にとっての1日は、40歳の人にとっての10日にあたることとなります。
4歳の頃と比べて、40歳の大人にとっては1年が4分の1に目減りしているので、短く思えて当然だろうというわけです。
小学生の頃の夏休みは長かったと感じ、大人になってからの休暇があっという間に終わってしまうと感じるのは仕方がないことかもしれまん。
また、心理学者の中にはこんな考え方をする人もいます。
子供の頃は、見るもの聞くものが未経験の事ばかりです。
よって、一つ一つが強烈な思い出や記憶になって心に刻まれるので時間が長く感じられます。
しかし、大人になると未経験のものがどんどん減っていき、過去の経験によって処理できることが多くなってきます。
経験によって処理するので、新鮮さや強い印象を受けることが少なくなり、無意識のうちにやってしまえることが多くなります。
だから時間を短く感じてしまうというのです。
これに似たことは、初めての場所へ行ったときにも感じることがあります。
行きは、目的地に着くまでの時間はとても長く感じたのに、帰りはそれほどでもなかったという経験です。
行きは知らない道、知らない景色を見て歩くので、新鮮な刺激をたくさん受けて時間を長く感じます。
しかし、帰りは一度見たものとなるので刺激が少なく、無意識で歩いて行けるので時間を短く感じてしまうのです。
無意識の事を行うと、時間は相対的に短くなってしまうのです。
こういったことから、人生を大切に生きていくためには、年齢に関係なく未知の分野に積極的に取り組むことで新たな刺激を多く受け、それだけ時間を長く感じることができるということです。
例えば知らない土地を旅したり、新たなものにチャレンジするということで充実した日々を過ごせるようになります。
日々流される自分ではなく、新たなものに興味を持って生活しようと思います。
2025/6/22
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