今回は新型コロナ環境で改めて思ったことについて書いてみます。
1年以上に渡り社会は新型コロナによる大きな影響を受けています。
テレビのニュースやワイドショーで発せられることは毎日新型コロナに関する事ばかりです。
この未曽有の出来事から最近特に思うことが2つあります。
1つは「会社の永続に必要なもの」、もう1つは「社会の一員」です。
会社は社会から必要とされないと残っていけません。
今社会では、観光業、旅客運送業、外食産業は致命的な打撃を受けています。
独力では生き残れないので国から支援を受けたり、他の会社と提携して資本援助を受けたりしています。
私たちがやっているITコンサルタントという業種も今は社会から必要とされていますが、将来何が起こるかわからないという事を考えたとき、例えば量子コンピュータによるAIシステムが開発され、ITコンサルタントの仕事の一部または全てを変わって行うといった事が起きないとも限りません。
しかし、今のECHを見たとき、将来どのようなことが起こっても必ず生き残っていけるという自信があります。
これは人を育てるという事です。
経営の神様と言われるパナソニック創業者 松下幸之助さんが言った事として、「まだ会社が小さかったころ、従業員に、『お得意先に行って、きみのところは何をつくっているのかと尋ねられたら、松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのですと答えなさい』」と言ったそうです。
私はその通りと思います。
会社がどのような仕事をしていたとしても、人が育っていれば、また人を育てることができる会社であれば、社会環境がどのように変わってもその時々の要求に応え、会社は永続的に存続できると思います。
今ECHはITコンサルタントを育てて社会へ貢献をしていますが、今後どのように社会が変わっても、その時に必要とされる分野の知識を社員が身につけて生きていけるといった会社作りを続けていきます。
新型コロナで大きな打撃を受けた航空会社は社員を介護分野などへ出向させることで生き残りを図っています。
一方、「いもとのWi-Fi」で急激に業績を伸ばしたエクスコムグローバルは、この新型コロナ環境で海外旅行がなくなり売り上げの90%がなくなったそうです。
そこでどうすればよいかと思い、社会から必要とされている仕事を考えたとき全く異分野のPCR検査をやろうと思いつきました。
全社員一環となってPCR検査について学び、機材の手配、使い方、ノウハウを習得して、異業種でありながらPCR検査をやれるようになり、今十分な収益を上げています。
どこの会社でもできることではないと思います。
やはり普段から社員が成長する環境を整え、それぞれの社員がいつも能力向上を進めていたからだと思います。
次に、もう1つの「社会の一員」について思っていることは、
先日会社からの帰りに、路上で軽自動車の荷台部分にリンゴとそのリンゴから作ったジュースを乗せて売っている若い夫婦風の人を見かけました。
奥さんとみられる人が通る人に声をかけながら一生懸命リンゴを売っていました。
私は歩きながら近づいて行っていたので様子を見ていると、張っていたポスターから青森産のリンゴを東京で売っている様でした。
ただ、通りがかる人はあまり夫婦を気にする風でなく素通りする人がほとんどでした。
その場所に着いたとき、私もなんとなく気にはなりましたがリンゴを買う事になんとなく恥ずかしさを感じて一度素通りをしました。
そして歩きながら思いました。
「私はたまたま人の縁でITコンサルという分野を知り、その仕事をしていたから今の新型コロナ環境でも影響を受けずにやれているが、何かの縁でリンゴと出会っていたらリンゴを売っていたかもしれないな。」とふと思いました。
リンゴを売っている夫婦も何かの縁でリンゴを売っていて、新型コロナ環境がなければ普通に生活できていたのではないかと思います。
今ここで素通りすると二度とこの夫婦に会うことはないなと思うと、リンゴを買いたいという気持ちが急に強く出てきて引き返してリンゴを買いました。
その時に若い夫と少し話ができたのですが、どうしてこの場所でリンゴを売っているのですかと尋ねると、「世田谷に店舗がありそこでリンゴを売っているのですが配達で田町に来ました。いまの新型コロナ環境ではなかなかリンゴも売れず、このままだとリンゴが残ってしまうので路上販売をしているのです。」という事でした。
私たちは社会の中で生きています。
よい巡り合わせでうまくいっている人もいれば、環境の変化からうまくいかず苦しんでいる人もいます。
私たちはよい巡り合わせでうまくいっているグループに入っています。
社会の一員として、できることを1つ1つやっていきたいと思います。
2021/3/23
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