今回は「オンリーワン」について書いてみます。
世の中で成功するためにナンバーワンになれと言いますが、オンリーワンという言葉も一時期良く使われました。
私は会社経営をするにあたりこのオンリーワンにこだわりを持っています。
世の中でうまく行っているビジネスや儲かっているビジネスを見て真似をすると最初の立ち上がりはうまく行きます。
しかし、自分が苦労せずにできることは他者もできるということです。
一次的に潤っていても、必ず価格競争などが起こり時間や体力を使った競争へと流れていきます。
この場合、成功しようと思うと労働時間を長く使ったり、資金力を使った囲い込みを行うなどといった思い切った投資をしないとなかなかうまく行きません。
私は他社と争いながら、勝ち負けといった分野でビジネスをやりたいとは思いませんでした。
私にしかできない事、オンリーワン戦略で他社が真似できないことに力を入れていきました。
他社が真似をしないことをするのが当然良いのですが、他社がしないというのは、やらないのではなく、やれないといった場合が多いです。
ノウハウが無いや、好きでない、ここで踏ん張ってというときにがんばれる熱意がないことからやれないといった事になります。
ECHが業界の中で参入しやすい開発に手を付けず、コンサルタントに特化してビジネスを行ってきたのはオンリーワンを目指したからです。
単なる派遣業ではなく、自社で社員を育てコンサルタントとしてお客様へ行くという形にこだわったのもオンリーワンだからです。
どの会社もコンサルタントの育成は難しく、資金力のある会社がコンサルタント分野を行うといった業界です。
資金力のない中小企業はどうしても開発分野の業務に流れます。
資金力がある大手は大量に採用を繰り返しながら仕事ができる社員を増やします。
小規模な会社は大量採用はできないので、業務コンサルタントとしての領域にはなかなか入れず、開発系の仕事をメインにして社員を採用します。
そして、5年以上の年月を経てやっとコンサルタントに近い仕事ができる人がいたり、またはずっと開発系の仕事ばかりをするといった形の会社が多いです。
業務コンサルタントを育成するためには、社内で数か月に渡り教育を行う必要があり、教育のための教材やシステムも必要です。
その間は採用した社員は売上を上げないので、将来に対しての投資という熱意を持つ会社でないとできないことです。
また、資金力があっても教育ノウハウを持つ会社でないとコンサルタントの育成はできません。
いま、大手の同業者がECHへ教育を依頼してくるのは教育ノウハウを持たないからです。
E-LearningやSAPシステムはお金を出せば入手できますが、その教材をどう使っていけばよいかが分からず、社員の努力に任せているといった状況が多いです。
コンサルタント育成には、社員の成長を信じて教育投資を行い、教育環境整備への投資も積極的に行うことが必要です。
他社がなかなかできない教育ノウハウの蓄積や人に対する投資をECHは今後も大事なこととして行っていきます。
PS.
1つ私が記憶に残っている話を書きます。
「人生が変わる発想力」という本で見た話です。
ある靴メーカーが事業拡大の可能性を探るため、2人のマーケティング担当者をアフリカに派遣しました。
一人目は「絶望的な状況です。靴を履いている人間は一人もいません」という電報を送ってきました。
ところが二人目は勝利を宣言するかのようなメッセージを送ってきたのです。
「すばらしいビジネスチャンスです。誰も靴を持っていません」
2021/04/14
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