ECHで何をやりたいか
今回は私がECHで何をやりたいかについて書いてみます。
私がこの業界に入ってきたきっかけは、友人がSAP社のバイスプレジデントをやっていて、その友人から仕事を手伝ってほしいと声掛けされたことにあります。
2年間SAP社で主にエデュケーションチームで仕事をしました。
その当時は私はすでに起業しており、IT教育を主に行う会社をやっていました。
そこでは、ネットワークやデータベースなどの技術教育を主に行っていました。
その会社をやりながら、派遣のような形でSAP社へ行きSAP ERPを理解していきました。
2年間のSAP社での仕事を終えその後元のIT会社に一旦は戻ったのですが、SAP業界はコンサルタントになりたくてもなれない人が多くいて、なぜなれないかというと勉強する手段がないという事に気づきました。
また、SAP業界で働いてはいるが、プログラマという形で仕事をしており、コンサルタントに本人がなりたいと思ってもなる方法が見つからず、3年、5年と長くプログラマをしているという人をたくさん見ました。
そこで私が持つSAPの知識を、業界の中でコンサルタントになりたいと思っている人へ伝えていければと思いECHを起業しました。
起業した後、業界の中で多くの人たちと話していると、どの会社も「コンサルタントにはなかなかなれない。業務がわからないとコンサルタントにはなれないから新人はみんなプログラマから始めるんだ。」といって、新人をプログラマとして働かせ、そこからいつまでたってもプログラマのまま、5年たってもコンサルタントに近づけないという状態の会社をたくさん見ました。
私は、ECHを起業後、直ぐにSAPコンサルタントとして現場へ出ました。
そこでお客様と業務についての会話をしながらSAPの導入を行いました。
まったくコンサルタント実務未経験の私(業務を知らない私)がそこで最初に感じたことは「お客様が言っていることはSAPのこの機能のことだな。この機能を提案すればお客様の課題は解決できるな。」と解が出てきて、業務経験はなかったですがSAPの機能をしっかりと理解していればお客様が言っていることは理解できると思いました。
(私は社会人になって最初は金融系の会社で経理を7年しましたが、その後は学校の先生をずっとしていました。物を買ったり、作ったり、売ったりという経験は全くなしです。)
それから今まで10年くらいコンサルタントをしていますが、どのお客様からも「廣田さんは業務を知らないから話にならない」とか、「SAPの機能をしっかり提案してください」などとは言われたことがありません。
どのお客様からも「最適なSAPの機能を紹介いただいてよかったです」という評価をいただき、何度もコンサルタントとしてリピートをいただいています。
私はこの業界で多くの人が言っている「新人は業務を知らないからコンサルタントにはなれない」という壁は壊せると思っています。
業務を知らなくても、SAPの機能を理解するときに業務を想像しながら機能を理解していくことでなぜこの機能がこのような流れになっているのか、どうしてここでこういった値を入れるのか、という1つ1つをしっかりと掘り下げて理解するという学習法をとれば業務経験がなくてもコンサルタントになれるという事を体現しました。
ECHを起業してから多くの社員に私が考える学習法で指導し、業務を知らなくても2年あればコンサルタントとして現場で働けるという事例を積み重ねてきました。
SAP業界に入ってきた新人が3年、5年といつまでもプログラマしかできないという状況をECHは変えるというのが私の思いです。
ECHに来れば2年でコンサルタントとしての仕事につけるという実績をこれからも積み重ね、業界の中で他社ができない、またできないことが当たり前と思われていることに風穴を開け、多くのやる気ある人にコンサルタントになってほしいと思っています。
現場でよくアドオン開発という状況を見ますが、私はアドオン開発した半分以上はSAPの標準機能で対応できると思いますし、すでにSAPを導入しているお客様のアドオンを見たときにどうして標準機能を使わなかったのだろうと思う場面によく出くわします。
標準機能を駆使して、完全にお客様の要望は満たせなくても、少しExcelなどの外部ツールを使えばやりたいことができる状況に持っていくことが本来の私たちの役割です。
ERPの本質はBPR(自分たちの業務のやり方を変えて標準化する)です。
ITシステムの運用コストを下げ、安定化を図り、標準化によって誰でも少しの教育で使うことができるシステムを実現するためにERPはあるのです。
ERPに機能が不足していて、どうしてもアドオン開発をしないと業務が回らないといった場合は仕方ない面もありまするが、お客様のこだわりやわがままを実現するためにアドオンを使うということはERPを使うということの本質から外れています。
こういった事を踏まえて、お客様の課題に対してSAPの標準機能を駆使しながら業務を回してあげるのがITコンサルの役割です。
こういった人材がそろった会社を作るのが私のやりたいことです。
2021/6/14
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。