今回は「社員間交際費」の目的について書いてみます。
ECHには他社にはあまりない規定として「社員間交際費」があります。
これは「福利厚生規定」に記載していますが以下のような内容です。
「社員間の情報共有、相互学習活動、懇親等の交流を促進するためのもので、飲食にかかる費用の一部を負担する。(事前申請不要)
交際費を持つものは入社後12か月を超える社員で、この規定により飲食ができる社員はECH全ての社員です。
また、一回につき、4,000円を上限として使用できます。
この規定を作った目的は社員間の交流を深めて欲しいという事と、私達の仕事は機能豊富なSAPシステムを扱っているためにブレーンを多く作って欲しいという事にあります。
社員間の交流については、私たちの仕事はお客様先で行うことが多く、社員同士がなかなか会えないという環境で働いています。
そういった環境であっても、時には社員同士で会い、仕事や私生活に関することなどを色々と話しお互いの理解を深めて欲しいといった思いで規定を作りました。
自分一人だけで仕事をしているのではなく、ECHのメンバの一員としていつでも仲間がいることを感じて欲しいのです。
また、SAPシステムはとても機能が多く、1つの分野であってもその全てを知っている人はいないと思われるくらい複雑です。
また、参考となる図書は殆ど無く、分からないことはインターネット上の情報をがんばって探すといった状況です。
そういった状況の中で、お客様からの要望に対していかに速やかに、適切な回答を出すということを考えたとき、気軽に聞ける同僚がいるという事は自分の大きな力となります。
ECHの社員はそれぞれが優れた能力を持っており、1人1人が持つ知識はかなりのものです。
その知識を借りることでお客様へ高度なサービス提供ができることもその人の持つ力です。
いつでも気軽に聞ける社員同士の間柄を作って欲しいという思いで社員間交際費を創設しました。
良くお金で例えられる事に、「お金が欲しいと思うならお金を使いなさい」と言われます。
これは、自分が欲しいものは他者も欲しいので、他者が欲しいものを与えると、相手も自分に与えてくれるという意味を持っていると思います。
自分が欲しいと思っているものは、自分がそのものを相手に渡すことで得られます。
私は会計のコンサルタントとして仕事をしており、販売や製造などのロジスティックス系は得意分野ではありません。
しかし、現場ではお客様から販売に関するお金の流れや製造に関するお金の流れを普通に聞かれます。
その時に、私は分からないことがあると直ぐに自分の知り合いへ連絡を入れます。
どの相手もいつも快く私の質問に答えてくれます。
これは、今まで何度もその人と会ったり話したりして、その相手が何か分からないことがあり私へ問い合わせをしてきた時に、私はきやすく回答を差し出したことが今に至っていると思います。
自分の知識を自分の唯一の価値と思い、大事にしまっていると、その知識はいずれ陳腐化して価値を持たなくなります。
知識はいつもブラッシュアップして磨くことで価値を持続します。
今相手にとって価値があると思えるものは、自分から相手へ渡すことが、自分の持つ知識を一番有効に使える場面です。
自分の知識をいつも磨きながら、人がその知識に価値があると思っている時に直ぐにその知識を渡し、自分は次の価値ある知識を身に付けて行く。
こういった姿勢が、永続的に人から必要とされるコンサルタントとして生きていける手段です。
人へ与えないと、人は与えてくれません。
人へ与えると、人は必ず返してくれます。
社員間交際費を利用して他の社員との交流を深め、自分の知識を相手のために使い、相手の持つ知識で自分の仕事をよりレベルの高いものにしましょう。
2021/7/25
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。