今回はECHに入社した社員の育成をどのように行っているかを書いてみます。
ECHには、学校を卒業した新卒社員や、転職による新入社員がいます。
社員の育成は大きく2つに分けて行っています。
1つは社会人としての行動教育。
もう1つはSAPコンサルタントになるための技術的教育です。
新卒社員には上記の2つどちらも行っています。
転職した社員には社会人としての行動教育の一部を行った後、SAPの技術的な教育を重視して行っています。
主な教育カリキュラムと流れは以下の通りです。
1,社会人としての行動教育
・ビジネスマナー
・メールの使い方
・仕事の進め方
・情報セキュリティ
2,SAPの技術教育
・プレゼンテーション技法
・ABAPプログラミング
・アプリケーション(ロジ系または会計系)
入社~ ・社内人としての行動教育
:ABAP基礎研修受講
2か月目~ :ABAP基礎研修のサポートを行いながらの復習
3か月目~ :ABAP応用研修
4か月目~ :ABAP応用研修のサポートを行いながらの復習
5か月目~ :アプリケーション研修
ロジ系または会計系を定め、アプリケーション研修受講
ロジ系は、SD又はMM。会計系は、FI又はCO。
6か月目~ :アプリケーションの理解を深めるための学習
7か月目~ :アプリケーションの資格取得を目指した学習
8か月目~ :保守事業へ参加し、現場実務経験
教育事業講師、研修サポート
ロジ系、会計系で、最初に選んだアプリケーション以外のアプリケーションを学習
SDを選んでいればMM。FIを選んでいればCOなど。
8か月以降は、現場業務を経験しながら教育講師を担当することでSAP技術の習得を進め、入社後2年間は保守・教育部で技術力をつけていただきます。
昨年までは保守・教育部が無かったため、実務経験の場として先輩などがいるプロジェクト現場へ出て主にOJTでスキル向上を図っていましたが、今は保守・教育部ができたので、その部の中で教育事業を通しての自己スキルを磨き、現場実務は保守事業を経験することで深めていきます。
いまECHが行なっている保守事業は、安定稼働後の保守業務のみではなく、既にSAPを導入しているが、グループ内展開や機能アップなど、新規導入と同様の知識を必要とするものも多くあります。
よって、保守・教育部で業務を経験し3年目になりプロジェクト現場へ出ていったときには、新規導入においても十分業務を遂行できる能力を付けた形でプロジェクトへ参加できます。
1つのアプリケーションの基本的な知識であれば概ね1年で習得することができますので、後はプロジェクト現場へ出て実務経験を積んでいけばよいという考え方もあります。
しかし、現場へ出てしまうと、その仕事に追われ実務経験は付きますがSDやFIの基礎知識のみ持った状態で働き続けるという形になります。
本来コンサルは、SAPが持つ多くの機能を理解し、お客様にとって最善の解決策を提供できないといけません。
そのためには、基礎知識のみではなく、アプリケーションが持つ全ての機能を網羅した形でプロジェクト現場へ出ていく必要があります。
1年の学習のみで現場へ出ていくのではなく、もう1年社内にいて、アプリの応用的な機能までしっかりと理解を深め、アプリケーションが持つほぼすべての機能を理解した上で現場に出ることで、お客様へ最善な機能提案ができるコンサルタントを目指します。
なお、このような教育カリキュラムを受講していない社員においては、プロジェクト現場を変わる時に行っている1か月のリフレッシュ期間制度の中で新たなSAP技術を身につけていただけるようしています。
2021/9/11
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