最近、京セラ創業者で日本航空を立て直した稲森和夫さんの「京セラ フィロソフィ」という本を読みました。
そこに、「開拓者であれ」という章があり共感しましたのでブログに書いてみます。
そこには泥田(どろた)を歩くという部分があり、「自分は、道とも思えない田んぼのあぜ道のようなぬかるみを歩いてきた。」と書かれていました。
人が一度通った道を歩くのは楽です。
危ないところを避けたり、聞けば教えてくれるからです。
しかし稲盛さんは自分がすべきことは何かを考え、ファインセラミックスの技術を開花させ、何が社会のためになるかという「利他」を基準として行動しました。
私が今行っていることも「利他」を基準として考えています。
SAP業界に入った時、知識をつけたくても学ぶ方法がない人、就職をしたがコンサルタントへの道が開けず悩んでいる人、夜遅くまで働いて疲弊している人、ずっと働いているがなかなか収入が上がらない人、大変な状況で仕事をしている人がたくさんいることに気づきました。
普通、IT業界の知識は本屋に行けば技術書はたくさんあり、教えてくれる教室も安価であり、学ぶ場はたくさんあります。
しかしSAP業界では学ぶ場がなくて成長できない人がたくさんいました。
そこで私が得たSAPの知識を使えばコンサルタント育成ができると思いECHを立ち上げました。
会社を興した時に周りの会社を見ると、多くの会社は開発者を採用し、開発で売り上げを上げていました。
自社でコンサルタントを育てる会社は大手で資金力のある会社でした。
最初は、どうすれば自社の社員をコンサルタントとして育てることができるかわからない中、泥田を歩くように色々なことを試し失敗する中で、1つずつどうすればできるかという事を探っていきました。
社員が学びたいものを学べ、コンサルタントへ行く道が目の前に見えており、毎日深夜まで働かなくても満足できる収入が得られるといった会社を作るために色々な事を行いました。
ECHで一緒に働いてくれた社員の協力があり、今ではコンサルタントになるための明確な道筋ができ、現場でコンサルタントとして活躍している多数の社員がいます。
今までECHを支えてくれた社員には感謝しています。
その社員の将来の安定、幸せのために、いま出来上がっているECHにしかない特徴を活かしながら、今後も誰もやっていない「利他」を基準に自分ができる事にチャレンジしていきます。
追記
今まで周りの人から特異そうに言われたことがあります。
・会社に売り上げ目標がないとはおかしい。
・どうして無料の勉強会をやっているの
これは私がしたいこと・すべきことは「お金儲け」ではないからです。
「利他」の信念で、
・社員が幸せになるため
・学びたい人のため
お金は、世の中が必要と思うところに集まってきます。
2011/11/23
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