今回は「「時」の歩みは三重である」について書いてみます。
「時」の歩みは三重である。
未来はためらいつつ近づき、
現在は矢のように早く飛び去り、
過去は永久に静かに立っている。
これは、フリードリッヒ・シラーというドイツの詩人が書いたものです。
ベートーヴェンの交響曲第九番の詩を書いた人です。
私たちは今という時間を大事にしなければいけないとよく聞きます。
前に、「朝起きて鏡を見たとき、今日行おうとしていることは自分の人生が今日で終わるとなったときも、必ずやらなくてはいけないことなのかと自問自答しなさい。」という事を聞きました。
そうでないと、本当にやるべきことを忘れて、日々の流れに流されます。
やらなくてはと覚えていても、今やらず、明日やればいいやと思い、時間はそのまま過ぎて行きます。
そして、いつの間にか時間だけが過ぎてしまい、結局やらなかったということになってしまいます。
その時に、自分の過去を振り返ると、やってきたことが静かにこちらを見つめていて、このことをやって本当に良かったのかと問うてきます。
やってきたことが自分の本当にやりたかった事であればその過去は光り輝いてこちらを優しいまなざして見てくれているでしょう。
しかし、何もしなかった過去があると、その過去は静かに自分を戒めるように沈んだ目でこちらを見ているでしょう。
この事実を忘れないようにしなくてはと思います。
振り返って、未来を見たとき、色々な選択肢が並んでいます。
それはゆっくりと近づき、自分の目の前に出てきます。
自分が準備ができていればその未来をしっかりと掴むことができ、今という時間の中で満足した時間を過ごし、輝かしい過去となります。
しかし、自分の準備ができていないと、彩られた華やかな未来を掴むことができず、今の自分の横をすり抜け、暗い過去としていつまでも後悔という形で静かに佇みます。
この、「「時」の歩みは三重である」という言葉を忘れないようにして日々を過ごしたいと思います。
未来を夢見て、今の時間を大切にして、後悔の無い過去を残したいと思います。
2021/12/17
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