私の志
今回は私の志について書いてみます。
私はいま松下幸之助経営塾(PHP研究所)に行っています。
そこでの課題に「志」があり、自分が会社を興した志について考える機会を得ました。
ここに私の志を記します。
私が会社を興した志は「人に幸せな人生を送って欲しい」という思いからです。
なぜその志となったかを記します。
私は中学・高校とあまり勉強はせずに学生時代を過ごしました。
高校は出席日数が足りず、卒業式の後に10日間学校へ出校することでようやく卒業が認められたといった状況でした。
その後、大学を受けましたがどこにも合格はできず浪人時代に入りました。
しかし浪人中も勉強はせず、浪人1年目も大学には受からず、2年目には遊ぶお金が無くなったので仕事をすることにしました。
ただ、勉強をしてこなかった自分に就職できる会社は殆どなく、雇ってくれた会社は危険な、工場の高圧電気配線を撤去する仕事の会社です。
そこでは、毎日地下に潜り1万ボルトの高圧線を1mほどに切りながら地上へ持ち上げる仕事です。
仕事が終わるとお風呂で汚れを流さないと電車に乗れないというほど汚れ、夏はとても暑く、冬はとても寒いという環境で仕事をしました。
また、その職場では数年に1回程度事故も起きます。
高圧線に電気がまだ流れているのに間違って切断してしまい感電死するといった事故です。
そういった環境でも給与は月に10万程度でした。
そういった環境にいる中で自分の中に漠然とした思いがでてきました。
「自分の人生はこの中で終わっていくのか。。。いつか自分も事故にあって死んでしまうのではないか」と。
どうしてこのような環境になったかを思い返したとき、確かな理由は勉強をしなかったからです。
そこで私は3年目に専門学校へ行くことを決めました。
幸い当時の専門学校は試験も緩く入学ができる状況でした。
私は専門学校へ行った2年間はとにかく勉強をしました。
教室の最前列に座り、先生へいつもわからないことをしつこく質問して、先生から「うるさい」といわれるくらいいつも先生を捕まえて質問を繰り返していました。
そういった行動になったのは、あのきつい職場に戻りたくないという思いからです。
2年間専門学校で勉強したおかげで、就職は全国に支店を持つ社員2000名程度のクレジットカードを扱う会社に就職できました。
そこでは、夏は涼しく冬は暖かいビルの7階で仕事をするといったとても快適な環境で仕事ができました。
私は勉強すると人生が変わることをここで体験したので、社会人になってからも夜学などへ通いながら勉強を続けました。
すると、会社は私に色々な研修の受講をさせてくれ、多くの資格も取り、会社でのポジションも上がり給与も上がっていきました。
その後自分で会社を興すことになり、そこまで得た自分の知識を使い今に至っています。
私が会社を興した志は、「勉強をすれば自分の人生はどのようにも変えることができる」ということを1人でも多くの人に知ってもらい、その手助けができればという思いからです。
ECHの企業理念「人を育て社会に貢献する」はこの経験から来ています。
会社で人が育つ仕組みを作り、縁があって入社してくれた社員に多くの勉強をしてもらい、その人生が幸せなものとなるための手助けをしてきたいと思います。
2023/1/12
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