賃金
今回は「賃金」について書いてみます。
「日本のドラッカー」と言われた経営コンサルタント 一倉定さんが書かれた「マネジメントへの挑戦」という本を読みました。
一倉定さんは、「人は自分のために働いている」ことがわかることが大事といっています。
そこに賃金について書いている部分がありました。
「働いたらそれだけのことがある」という賃金体系を作り、しかも「会社がやっていける」ものを作ることが経営者には必要と書いています。
私もその通りと思い、以前から社員の年収を1,500万円にしたいという目標を持っていました。
改めてどうすれば1,500万円という形を実現するかを考えたとき、ECHでは以下のことができるのではないかと思っています。
・コンサルタントとしての技能を高める
お客様から頂くコンサルタントとしての売上を上げることで社員の賃金を増やすことができます。
ただ、これはなかなかすぐにはできることではなく、また1人1人のスキルに大きく依存し、コンサルタントとしての能力だけで目標を達成できる人が全社員ができるかというと難しい面もあると思っています。
また、個人のスキルに依存するということは、その人が何らかの事情で現場でのコンサルタント業務が十分にできなくなったときにこのやり方では目標を達成できないということがあります。
このような状況の中で私が考えているのは、現場コンサルタントとして働く中で社内の新人を連れて現場へ入り、その新人が1人前に仕事ができるようサポートを行うことで新人が早期にコンサルタントとしての売上を上げていく形です。
その形を実現することで、サポートを行った先輩社員の賃金を上げていきます。
この方法は現在試行しており、成功事例を今後作っていきたいと思っています。
その他の方法としては下記にある方法での目標実現を目指しています。
・教育ビジネスによる売上
教育ビジネスは労働時間に比べて売上額の高いビジネスです。
また、現場コンサルタントのように数年という経験値がなくても講師ができる形をECHでは作り上げています。
このビジネスは、教育ノウハウ・教材開発や人材育成が必要なため参入障壁の高いビジネスであることから競合他社がほとんどいないといった状況もあり、目標達成には有望なビジネスです。
ここでは、先輩が後輩を育てるという循環が必要で、その循環の中で目標達成を目指します。
教育ビジネスでのマネジメントや講師などを行うことで十分な売上を上げることができ、労働時間に比例しない給与体系を作ることができます。
・保守ビジネスによる売上
保守ビジネスは顧客を増やすことで売上を増やすことができます。
ただ顧客が増えると担当する社員も増えていくので目標の達成を保守ビジネスだけで行うのは難しいかもしれません。
私は保守ビジネスを売上安定化の柱、社員育成の場として捉えています。
経済は循環します。概ね3~4年のサイクルで好景気・不景気があるといわれています。
不景気になったときも、過去の会社の貯えとその時の売上確保をすることで社員の給与を下げることなくその不景気を潜り抜けないといけません。
そのために、景気の変動を受けにくい保守ビジネスを収益の柱として立ち上げ目標を維持できる形を作ります。
また、私たちの業界は新人がなかなか仕事で売上を上げにくいところです。
その中で保守ビジネスは自社の中で人の育成・管理ができ、また傍で経験ある先輩がサポートしやすいなど、新人でも売上貢献できる環境作りができます。
保守ビジネスを通して新人が業務経験を積み、少しでも早くコンサルタントになれることも保守ビジネスを行うことのメリットです。
・会社経営担当
会社は1つの船です。
乗組員は自分の担当しているオールを他のメンバと同じ方向を向いて漕がないといけません。
各自が違う方向にオールを漕いだり、自分で勝手に休んだりすると船はうまく進みません。
そのためには、船の先頭に立ち方向を示し掛け声をかける役割を持つ人が必要です。
会社が大きくなってくると、社長一人ではすべての社員へ指示を伝えることが難しくなり、それぞれにグループをつくりそこでリーダとしての役割を持つメンバが必要です。
そのメンバは、グループメンバの力をまとめて1つの力となるように声掛けを行います。
この役割は重要で、ナポレオンの名言に「一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れは、一頭の狼に率いられた羊の群れに敗れる」ということに沿っていると思います。
グループのリーダとして活動し、そのグループメンバが売上を上げることでリーダの給与が目標に達するという形も作りたいと思っています。
社員のみなさんの賃金を上げるためにこれらの策を今後も実行していきます。
過去誰かが行って成功したことであれば真似をすればよいですが、この目標は前例のない目標です。
よって、困難や障害も多く「できるはずがない」という言葉も聞こえてくると思います。
ただ、周りができることを行っても、人より良いものは得られません。
「やるんだ」「やれるんだ」という強い意志を持って進めて行きます。
誰もができないことに私はチャレンジしていきます。
2023/01/18
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