2023年5月17日水曜日

天分を生かしきる

最近、月刊誌PHPを読むようになり、今回は2月号に掲載された「天分を生かしきる」について共感を得ましたので書いてみます。

その記事は、松下幸之助さんが書かれた「人間としての成功」より抜粋されたものです。


天分を生かしきる

人にはおのおの異なった天分、特質が与えられています。

みなそれぞれに異なった使命が与えられ、異なった才能が備えられていると思うのです。

私は、成功というのは、この自分に与えられた天分を、そのまま完全に生かしきることではないかと思います。

それが人間として正しい生き方であり、自分も満足すると同時に働きの成果も高まって、周囲の人びとをも喜ばすことになるのではないか。

この人間としての成功こそが、真の意味の成功ではないかと考えるのです。


この様に書かれていました。


この文章に続き、下記のような実際の出来事も掲載されていました。


松下電器のある営業所の所長が病気で入院したときのことです。

夜間の暗い時間帯にも、看護師が懐中電灯を片手に持ちながら、いろいろな処置をしてくれました。

同室の患者のことを考えて、部屋の照明はつけなかったのでしょう。

所長は、看護師が両手を使えないのは不便ではないかと思い、乾電池事業部門の責任者に、手で持たずに使える電灯はあるのか問い合わせます。

見舞いに来た責任者は、胸のポケットに差す万年筆型ライトがあると、所長に渡しました。

所長はそれを看護師に使ってもらい、意見を聞き、製品の改良に取り組み、2か月かけてポケットに差しても光の方向が安定する商品の案を完成します。

その一方で、所長の病状は悪化を続け、会社が商品化を決定したときには面会謝絶の状態にありました。

家族を通じて商品化を知り喜んだものの、その一か月後にガンのため58歳で亡くなります。

発売した「フレキシブルライト」は生産が追いつかないほど評判を呼びました。

この話を聞いた松下幸之助は目頭を熱くすると同時に、「”人生を生き切る”とはこうゆう生き方ではないか」と考えます。

最後まで営業所員としての使命に立ち、商品化によって多くの人々に貢献した所長は、みずからに与えられた天分を生かしきった”真の成功者”だといえるでしょう。


松下幸之助は、自分もそんな生き方でありたいと、当時80代ながら使命実現への意欲がますます高まったといいます。

日々私たちも、「自分の使命は何か、天分を生かしているか」と自分に問いかけたいものです。


と括っています。

私も「天分を生かしきる」という言葉を思いこれからの人生を歩んでいこうと思います。


2023/5/17


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