知人から、文藝春秋に載っている元プロ車いすテニス選手の国枝慎吾さんと慈眼寺住職の塩沼亮潤さんとの対談記事を教えてもらい読みました。
その中にアファメーションについての事が話題になっていましたので紹介します。
国枝さんはグランドスラム歴代最多通算五十回優勝したとても優れたテニスプレーヤーです。
「俺は最強だ」という言葉を練習や試合中などに声に出して言うことで話題になった方です。
国枝さんは十数年前になかなか世界ランキング十位の壁を突破できずにいた時期があったそうです。
そんな時に世界的に有名なメンタルトレーナーのアン・クインさんの指導を受け、クインさんに「ナンバーワンになれるでしょうか」と尋ねたとき、クインさんが「あなたはどうしたいの」と聞かれ、国枝さんは「ナンバーワンになりたい」と答えたそうです。
するとクインさんは「「なりたい」ではなく「俺が世界のナンバーワンなんだ」と断言するトレーニングが必要だ」と言われたそうです。
ポジティブな言葉を口にすることで潜在意識から行動や発想を変えようという手法で、アファメーションと呼ばれるメンタルトレーニングのひとつだそうです。
ここで国枝さんが思いついたのが「俺は最強だ」というフレーズで、このフレーズを言葉に出して言いだしてから試合の勝率が圧倒的に上がり、約半年後には初めて世界一位になることができたそうです。
塩沼さんは1999年に一日四八キロを計千日間歩く最難関の荒行「大峯千日回峰行」を満行された史上二人目の大阿闍梨で、2000年には断食・断水・不眠・不臥を九日間続ける「四無行」も満行された方です。
塩沼さんが想像を絶する厳しい修行時に心の支えにしていたものは「信じて疑う心なし」という言葉で、修行中に何度も繰り返し自分に言い聞かせていたそうです。
修行は生きるか死ぬかといった状況の中で「自分は大丈夫だ」と強い意志を持ち続ける必要があり、0.1パーセントでも自分を疑う心があると、ネガティブな方向に心が全部引っ張られてしまうそうです。
少しでも弱気になりそうな時は「信じて疑う心なし」と唱え、苦しい修行を乗り越えていきました。
このように言葉を口に出すということが自分の行動を変えていくそうです。
アファメーションは肯定的な言葉による自己暗示で、理想の自分を引き寄せていきます。
ポジティブな言葉を使うことで自分を幸せにするマインドセットのひとつとして多くのスポーツ選手などが使っています。
アファメーションは、なりたい自分を引き寄せる魔法の言葉です。
ポジティブな思考が身に着くようになり、自分の能力を最大限に引き出せる手法と言えます。
アファメーションのやり方は、短く肯定的な文を考え、紙に書き出し読み上げるということを毎日繰り返し行うことで効果が出てきます。
私もさっそくアファメーションをやってみようと思います。
2023/8/16
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。