2021年5月12日水曜日

仕事場でのコミュニケーションについて

今回は職場でのコミュニケーションについて書いてみます。


私が社会人になってまだ年数が経たない時ですが、私は元来人へ物を頼むことが苦手な性格でした。

何か人へ物を頼もうと思ったときに、「相手がこの依頼で大変な思いをすると悪いな」や「依頼を断られたらどうしよう」など、頼む前から色々と自分の中で思いが出てきてなかなか人へ依頼することがスムーズにできませんでした。


しかし職場で仕事をするとなると人との協力で仕事は進めていくことが多く、人へ仕事を依頼しないと仕事自体が回らなくなることが多くなりました。

また、今のITコンサルタントという仕事についてからも、プロジェクトをうまく進めるためにはお客様が通常業務で忙しくしている中、SAPシステムを導入するための会議に出てきてもらったり、システム導入に必要なテスト作業などを依頼しないといけない立場になりました。


色々と試行錯誤を重ねながら今はプロジェクト現場でお客様から、「廣田さんから言われると何となくやろうかなという気分になってくるのですよね」と言われることがあります。


私がいつも心がけていることは「言い切り方の表現はしない」という事です。


例えば相手に何かして欲しいときに「何々をしてください」や「何々をしましたか」という風な言い切り方の語尾ではなくて、「何々をしていただけると良いのですがどうでしょうか」という表現を使うようにしています。

この文章にどういった私の工夫が含まれているかというと、行動の決定権を相手に持たせるという事です。

相手にして欲しいから「してください」ではなく、相手が「する/しないの決定権は持っていて、今回はどうしますか」と相手が自分で決めることができるという形の表現にします。


本来相手がしなくてはいけないことの場合、こちらから「してください」と言わなくても、「どうしますか?しますか?しませんか?」と相手に聞くと、殆どの場合「します」という返事が返ってきます。

そうすると、相手も自分がすると決めたのでスムーズに動いてくれます。

人は感情で動きますので、人から言われてすると「あの人は直ぐに命令するから」などといった印象を持たれてしまいますが、自分からすると決めたときは自発的に動いてくれます。


同じ仕事をするにしても、お互いに気持ちよく仕事ができると毎日の仕事が楽しくなります。

また、お客様と仕事上のみの付き合いでなく、自分の人生の友として付き合っていけるような出会いもあります。


私が今親しくしている友人は、学生時代の友、新卒で入社したときの同期、転職後の職場の同僚、今のプロジェクト現場で知り合ったお客様です。

SAPシステムの導入で知り合った方々とは、殆どの現場で今でも付き合いがあります。

何かあれば気軽に私に連絡をいただけますし、また私の会社で行っているイベントなどにもよく来ていただけます。

中には、私的なお付き合いで一緒にゴルフへ行ったり旅行へ行くような間柄になった人もいます。


自分の人生を振り返ったとき、家族とはまた違ったやすらぎを感じることができる友人はとても大事な人です。

家族にはできないような人生相談事や、自分がちょっと気弱になったときに励ましをもらえたり、お金では買えない関係としてとても自分の人生を豊かにしてくれます。


学生を卒業してから、新たな人との出会いは職場となります。

そこで出会う人と良好なコミュニケーションを取ることで仕事をうまく運び、時にはとても自分と感性の合う人との出会いがあります。

今後の人生の多くの時間を占める職場でのコミュニケーションを大事にしていってください。


2021/5/12


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