「あの人とはうまく通じ合えない」「なぜわかってくれないのだろう?」「話しているとストレスを感じる」・・・・・
そんな苦手な相手とのコミュニケーション方法を脳科学の観点から解説した記事が雑誌PHPに載っていましたので紹介します。
「脳のバイアスと三つのタイプ」
一つの物事からイメージしたり、感じたりすることは人それぞれ。
その違いを起こしているのが「脳のバイアス」です。
バイアスとは思いこみや偏った常識の事で、遺伝や性差のほか、生まれ育った環境やジェンダー観、経験など、後天的な要因によっても作用します。
こうした脳のバイアスによって情報処理の方法が異なることが、人がわかり合えない根拠にはあるのです。
情報を処理するときに私たちは五感を使っていますが、人によって優先される感覚が異なります。
大きく分けると視覚を優先する「視覚タイプ」、聴覚を優先する「聴覚タイプ」、触覚、味覚、嗅覚など体の感覚を優先する「体感覚タイプ」の三つに分けることができます。
例えば同じような海を見たときに、視覚タイプは「海の青さ」が、聴覚タイプは「波の音」が、体感タイプは「塩の香り」や「潮風の心地よさ」などが、より強く記憶に残るのです。
お互いの認識が異なる前提でいれば、コミュニケーションにともなうストレスを軽減することができるはず。
「きっとわかってくれるはず」と思うから、「なんでわかってくれないの」になる。
そうではなく、「この人とは脳のタイプが違う」ととらえること。
そのためには、まずは自分自身を知ることが重要です。
さっそく下記で自分のタイプを診断してみましょう。
脳タイプ診断
・かなり当てはまる・・・2点
・やや当てはまる・・・・1点
・当てはまらない・・・・0点
各質問のA~Cの項目にそれぞれ点数をつけて、最後に合計点を出してください。
Q1 りんごをイメージすると?
A 鮮明にカラーで立体的に見える
B りんごを拭くキュッキュッという音がする
C りんごの香りがする
Q2 ある過去の事を思い出すと?
A イメージで見える
B 声や音が聞こえる
C 空気感を感じ取る
Q3 どんなときに楽しいと感じる?
A 美しいものを見たとき
B 音楽や自然の音を聴いたとき
C 体を動かしているとき
Q4 「自分とはうまく行かない人」だと思うのはどんなとき?
A その人の行動を見て
B その人の発言を聞いて
C 一緒に作業を体験して
Q5 マニュアルをどのように理解しようとする?
A テキストをながめる
B 声に出して読む
C マニュアルは見ず、とにかくやってみる
Q6 エクササイズを始めるため映像を見て何をする?
A とにかく講師の動きを観察する
B 講師と同じ言葉や声を出す
C まずは体を動かす
Q7 「海のように広い心」という言葉で浮かぶイメージは?
A 雄大な海の映像が見える
B ゆったりとした波の音が聞こえる
C 潮風のさわやかさを感じる
Q8 学習するとき一番心に残りやすいのは?
A 図や文字を見たとき
B 音声を聞いているとき
C 参加型のワークを体験するとき
合計点が最も高いのものがあなたの脳タイプです。
A 視覚タイプ
B 聴覚タイプ
C 体感覚タイプ
自分と違う脳タイプの相手とかかわるときは、相手の脳タイプに合わせた伝え方をするとうまくいくことがありますl
脳タイプ
視覚タイプ
対応方法
全体像を見せる
例:仕事を教える場合
図や絵を見せながら説明する
聴覚タイプ
対応方法
口頭での丁寧な説明が必要
例:仕事を教える場合
文章を見せるだけですませない
体感覚タイプ
対応方法
体を動かすことで体験させる
例:仕事を教える場合
説明より実際にやってもらう
脳タイプの違いを知ってより相手を理解したコミュニケーションをとっていきましょう。
2024/3/8
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