「勝ち負けという結果はどちらも敗者である」という言葉を本を読んでいると出会いました。
この本の中で、ゴジラ対ラドンを取り上げて書いていたのですが、ゴジラとラドンが勝ち負けを争っていると、周りの建物が壊れていきます。
そうすると、どちらかが勝ったとしても周りには何も残らず結局双方敗者になってしまうという話です。
私たちのコミュニケーションにおいてもその通りだなと思います。
双方、自分が正しいと思い相手と話をします。
相手に理解してもらうために一生懸命話をします。
ただ説明しているだけなのに、相手はヒートアップしてきてなかなか話を聞いてくれません。
そしてそのサイズが大きくなると、それは戦争となっていきます。
サイズは異なりますが、どちらも発生の元は同じところから来ています。
「自分は説明しているだけなのに」と思っていても、実は自分の中には相手に勝とうという意識が働いています。
この本では、これを「説明の多くはベールに隠された支配欲である」と書いていました。
相手を支配したいため、勝ちたいために説明を行っているということです。
人は一人では生きていけないので必ず人とのコミュニケーションがあります。
そこで、相手は自分とは異なる環境でここまで生きてきており、自分の常識が相手の常識にならないということはいつも覚えておきたいと思います。
相手が自分の思い通りに動いてくれないといった時、自分が相手に対する支配欲を持っていないか、相手がどうしてそういったことを言っているのか理解しようとする思い、こういった少し後ろに下がった姿勢をいつも忘れないようにしたいと思います。
2024/3/29
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