2022年12月3日土曜日

安定経営

安定経営


今回は会社の安定経営について書いてみます。


私は、経営者の重要な役割は「社員の物心両面の幸福を求める」と「会社を社会の公器として存続させる」にあると思っています。

社員とその家族が日々不安なく幸せな生活が送れ、社会インフラの整備、社会弱者の保護などに貢献し公器としての役割を果たすために利益を上げ続ける必要があります。


いま世界の情勢は、2~3年後には不景気が来るであろうといわれています。

その様子はもう見え始めており、アマゾンやフェイスブックによる社員の削減などが始まっています。

不景気になると世の中が縮小傾向になってくるので新たな施策の実施が難しくなるため、まだ余裕のあるうちに不況に備えるための人員削減です。


経営者はマクロ経済の動きにも目を配りながら経営を行う必要があります。

近い将来起こるであろう不景気にどう備えるかは重要なことです。

人は歴史に学ぶという大事な行動規範がありますが、過去の不景気といえばリーマンショックが思い出されます。

SAP業界も、不景気から仕事が減りプロジェクト停止などで人余りが起こりました。

新規のシステム導入プロジェクトがなくなったため、フリーで仕事をしていた人や、シニアコンサル以外は仕事が少なくなるという状況が起きました。

その時の状況として目立ったのは、保守ビジネスはあまり影響を受けずに続けることができたという状況です。

SAPユーザがすでに使っている基幹システムは途中で止めることができないため、保守の業務はあまり減ることがありませんでした。

そういった状況から、現在のECHは将来の不況にも備えて保守ビジネスを収益確保の1つの柱として育てていく必要があると考えています。

今年は保守ビジネス開始の元年で立ち上げの苦労はありますが、将来を見据えてその立ち上げに力を入れていきます。


また、リーマンショックが起こっている当時のECHの状況は、周りが不景気で仕事がない中まったく影響を受けていませんでした。

それは、当時のECHが行っていた仕事に教育ビジネスがあり、その教育ビジネスは仕事が減るのではなく逆に増えるといった状況でした。

各社仕事がなくなる中、日本はアメリカのように社員をリストラすることは法的にも容易でないため会社は社員教育に力を入れました。

国も社員教育には補助金を出すなどして日本の会社を支えました。

そういった状況から、ECHの教育ビジネスは忙しくなるという状況にあり不景気の影響を受けずにいました。

いまECHの教育ビジネスは順調に推移しており引き続き安定経営を目指して進めて行きます。


この保守ビジネスと教育ビジネスを、現在行っているERP導入コンサルティングビジネスに加えて安定経営を目指します。


2022/12/3


2022年11月11日金曜日

パーパス(Purpose)

 今回は、最近の企業経営において頻繁に話題に上がるパーパス(Purpose)について書いてみます。


パーパスとは「存在意義」のことと解釈されています。

企業がなぜ社会で存在するのか、またなぜ社会で生き残っているのか、このことを短く表現したものがパーパスです。

例えば、ソニーのパーパスは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」です。

スターバックスは「Our Mission and Values」です。日本語で意味を表すと「人々の心を豊かで活力あるものにするために・・・私たちは、パートナー、コーヒー、お客様を中心とし、Valuesを日々体現します」のようです。


私が思うECHのパーパスは「社会インフラを支えることができる人材を育て、人々の物心両面の幸福を追求する」です。

社会インフラとなりえるERPの活用ができる人材を育てることで企業活動を支え、企業活動がうまく行くことで人々の生活を支えることができる組織としてECHは活動する事と思っています。


私たちがいる業界は人が育たず、社会のインフラとなりえるERPのスムーズな活用ができていない企業が多くあります。

日本でERPが使われだしたのは1990年代の初め頃と言われています。

それから30年が経とうとしていますが、今でも技術者は不足しています。

ちなみに、日本でインターネットが普及しだしたのも同じ1990年代初め頃です。

インターネットは色々な使われ方をしており、パソコン、携帯電話、家電製品などで社会と家庭で広く活用されています。

これはインターネットを理解する技術者が多く育ち、ネットワーク、サーバと共に多くの技術者が活躍した結果です。


ERPは、リアルタイム性を持った経営分析、最適なビジネスプロセス、業務の可視化といった目指す先ははっきりとしています。

しかしその達成に行き着く企業は思ったほど多くはなく、途中で挫折したり、稼働してもうまく使えずERPの利用をあきらめるといった企業が珍しくありません。

これは導入する側の私たちコンサルの技量が大きく影響しています。


ERP業界で求められているのは優れた技術力・知見を持ったコンサルタントです。

その育成ができる企業は少なく、この業界でECHに求められているのは人材の育成です。


ECHがなぜ社会に存在するのか、またなぜ社会で生き残っているのか、これらを考えたとき、ERP業界にはグローバルに展開する巨大企業や日本国内で活躍している中小企業がありますが、それら企業でできない人材育成をECHはやろうとしているので、社会に存在し、生き残り、ERP業界で必要とされる企業となっていってます。


ECHが、自社で優れたコンサルを育て社会へ送り出すとともに、業界内の他社の社員も育成し、ERPのすばらしさを導入企業で実現できるようこらからも会社を引っ張っていきます。


2022/11/11


2022年10月31日月曜日

行動規範について12

 今回も前回に続きECHの行動規範について書きますが、主な行動規範はここまでとなります。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<コミュニケーション>

・周りの人がどのような状況にあるかをいつも気に留めて自分の行動を考える

・言われる前に行動できるよう、相手が今何を望んでいるかをいつも考える


- 周りの人がどのような状況にあるかをいつも気に留めて自分の行動を考える -

会社での仕事は複数の人との協力で行います。

その中で、自分の仕事のみ考えていると周りの人の様子に目が行かなくなります。

周りの人が忙しくしていないか、体調が悪くきつそうにしていないか、難しい仕事を担当して大変そうにしていないかなど、いつも周りに気をつけながら仕事を行ってください。

仕事は互いに協力し合いながら行うことでスムーズに進めることができます。

相手がいまどのような状況にあるかを知っていると、会話をするときにも相手への気配りができ、互いに気持ちよく仕事ができます。


- 言われる前に行動できるよう、相手が今何を望んでいるかをいつも考える -

自分が相手へ言いにくいと思っていることは、相手も自分に言いにくいと思っています。

互いに気持ちよく仕事をするためには、相手が自分に望んでいることを正しく理解して、その望みに応えることができるよう日々の行動に気を付けてください。

自分の成長と共に会社ではやるべきことが多くなってきます。

忙しい中でも、周りが自分に対して望んでいることを正しく掴み、限りある時間をうまく使い周りの期待に応えることができるよう行動して行きましょう。


2022/10/31


2022年10月18日火曜日

行動規範について 11

 今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<コミュニケーション>

・判断に迷った時はユーザのためになるのかどうかを考える

・周りは自分の鏡であることを認識し、トラブルなどを周りのせいと考えない

・自分がいつも見られているということを意識する

・周りに感化されることなく自分というものをしっかりと持つ


- 判断に迷った時はユーザのためになるのかどうかを考える -

私達の仕事はERPの導入コンサルティングですが、ERPを導入することが目的ではなくユーザがERPを使って効率的な業務ができるようになることが目的です。

全ての判断に、メリットとデメリットを並べ、それぞれの影響度を考えながら今だけではなく将来に渡りユーザにとってメリットのある選択を行いユーザへ説明します。

忙しくなると、私達が何のために仕事をしているかという事が横に置かれその場その場の事情で物事の判断をしがちになります。

その様なことにならないように、いつも「ユーザのために」という意識を忘れず全ての判断を行ってください。


- 周りは自分の鏡であることを認識し、トラブルなどを周りのせいと考えない -

自分の周りで起こっていることは自分の鏡です。

人は自然と同じレベルの人で集まります。

その中で時々起こるトラブルは、まずは自分に何か非が無かったか、例えば10の内1つや2つでも自分に非があればその部分を改めることができなかったのかを考えます。

その1つ2つの非が無ければトラブルは未然に防げたのではないか、その点を深く考えます。

責任を相手のせいにすることは何も進歩がありません。

人として成長するためには、いつも自分に非が無かったかを考え、その非を反省し将来に活かす行動が自分を幸せにしてくれます。


- 自分がいつも見られているということを意識する -

社会の中で生活するという事は他人と時間・場所を共有するという事です。

その中で、周りに人がいないからといって正しくないことをするとその1つ1つが自分に沁みついてどこかでトラブルとなります。

また、そういった行動は習慣となり、知らないうちに行っているという事になります。

周りの人に見られていないと思っていても、習慣化した行動はどこかで見られています。

いつも誰かに見られているという行動をとることで自分の行動を正すことができます。


- 周りに感化されることなく自分というものをしっかりと持つ -

自分の中に芯となるものを持っている人は1つの方向に正しく進むことができます。

社会で生活していると多くの人とのかかわりがあります。

それぞれの人が多様な個性を持っており、行動も違います。

色々な事を言われることもありますが、その一言一言に揺らされることの無いように、自分の中に芯となる考え方を持ってください。

人の手伝いをする事が好きな人が、相手が自分の為に手伝いをしてくれないからといって自分も同じ行動をする事は単に自分の行動レベルを下げているだけです。

自分はこういった人だというものをしっかりと持って、周りに流されないようにして下さい。


2022/10/18


2022年10月7日金曜日

経営者が実行すべきこと

今回は、「BCG流 経営者はこう育てる」という本を読んだ際に、経営者が実行すべきこととして以下の8つが挙げられていました。


そこで、私自身が実行できているかを検証してみようと思います

1,自社の置かれている市場環境を正しく認識する

2,目標を決める

3,目標と現状のギャップを正確に認識する

4,ギャップを埋めて、目標を達成するための戦略・実行プランを立案する

5,組織(社員)に対して、目標、戦略、実行プラン、なぜそれをやり遂げなければいけないのかを正しく伝え、目標達成に向けてモチベートする(動機づける)

6,組織として、戦略・実行プランを実行する

7,プランの進捗状況・結果をモニターする

8,結果を解析し、必要に応じて軌道修正する


<1,自社の置かれている市場環境を正しく認識する>

ECHが置かれているERP市場環境は今後も拡大傾向にあり伸びが期待できる市場です。

そのような状況の中、技術者不足は以前からの問題で今も解消せず市場の中では共通認識課題です。


伸びが期待できる根拠としては、

・各社がERPを使わずシステムを独自で設計・製造することは、工数・金額、また稼働後の保守を考えたとき、IT人材の不足と合わさって今後も更に減っていくものと考えられる。

・ERPパッケージはこれからも多くの企業で導入が行われる中、当社が取り扱っているSAP社のERPパッケージは、市場占有率が高く、同等の機能を持ち競合するような製品が少ない。

・何らかの理由でSAP社のERPパッケージが売れなくなったとしても、ERP導入の経験があれば、他社パッケージの導入手法は比較的楽に習得でき、トータルとしてERP市場の伸びはECHにとって市場拡大につながるものである。


技術者不足が今後も残る理由は、

・ERPは業務知識が必要でその習得は独学ではできず、ERPパッケージの機能を理解しただけでは客先で1人前の技術者としての活動はできない。

・技術書が少なく、自己学習で技術者になることが難しい環境である。

・社内教育も、教える知識を持った人材はプロジェクト現場へ出ていくため、社内で育成するような環境を作りづらい。

・SAP社自体は、過去は自社で技術者育成を行っていたが、今は他社へ教育依頼しているといった状況である。


<2,目標を決める>

目標:優れた技術者を短期で育成し、短期で独り立ちできる人材の育成手法を確立する。


市場環境を考えたとき、顧客を増やし売上を上げるといった多くの企業で行われる目標は当然正しいが、誰もが行なえる方法で顧客を増やすといった目標を第一義に抱えるのではなく、技術者の育成といった質の論理で競争できる分野を目標と定め、業界内での勝ち組になるべく活動していく。


<3,目標と現状のギャップを正確に認識する>

優れた技術者を育成するといった目標に対し、現状は育成手法を色々と試し、その成功事例を積み重ねている状況である。

この手法を使えば優れた技術者を育成できるといった育成パターンを模索する中、育成が成功した事例と、失敗した事例があり、なぜ失敗したかを分析し、以下のような改善すべき項目が明らかになってきている。

・個人の能力把握の失敗

・育成スピードの間違い

・育成環境の不整備

・育成ゴールの設定間違い


<4,ギャップを埋めて、目標を達成するための戦略・実行プランを立案する>

人材育成方法として、教育チームを構築し新たな社員採用においてまずは教育チームで育成できる手法を考え、その実行を行う中で、1人1人の育成事例を検証しながら、個人の能力にあった育成方法の確立を行う。

目標達成のための戦略・実行プラン

・個人の能力把握の失敗

 → 採用面接時の評価項目の見直し。

・育成スピードの間違い

 → 各個人の能力に合った育成スピードを定め、きめ細やかな進捗管理を行う。

・育成環境の不整備

 → 教育を行う側の人材配置、教育内容の体系立てと実施、学習フォロー体制の整備を行う。

・育成ゴールの設定間違い

 → 画一的に全ての社員をアプリケーションコンサルとして育成するのではなく、開発者、ベーシス担当など、広くゴールを見据えて、各自の志向にもあったゴール設定を行う。


<5,組織(社員)に対して、目標、戦略、実行プラン、なぜそれをやり遂げなければいけないのかを正しく伝え、目標達成に向けてモチベートする(動機づける)>


組織内へ目標などをうまく伝えることができているかという面では、まだまだ社内への浸透が図られている状況とは言えず、やるべきことが多くある。

今後、ただ言葉として伝えるだけではなく、絵を書き将来像が具体的に見える形で分かりやすい社内への情報発信を行っていかなくてはいけない。


<6,組織として、戦略・実行プランを実行する>

各社員の育成プランは立てて実行はしているが、会社としてその育成に複数の関係者が関わり、様々な意見を出し合う中での育成プラン策定・実施が行われているといった状況にはまだ至っていない。

コマ切れとなっている戦略・実行プランを体系立てた見える形として、その1つ1つにおいて組織として戦略立案・実行が行われる形を確立する必要がある。

今後の人材配置などを考慮しながら、組織として実行する形を整えていく。


<7,プランの進捗状況・結果をモニターする>

個別のプランは実行されているが、その進捗状況・結果が経営者の頭の中だけで考えられており、また定量化したものにもなっていない。

モニターすべき項目・モニター結果を見える化し、組織として実行できる形へと移していく。


<8,結果を解析し、必要に応じて軌道修正する>

採用した人材の内、順調に成長していく社員がいる中、短期で退職するものもいる。

原因の1つに、採用面接の形がある。

仕事内容の明確な伝達、採用後どのような勤務状況になるなどはっきりとイメージできる情報を伝える必要がある。

また、1~2年間の育成の中、順調に成長している社員に対しては、育成後の仕事内容については「現場へ出て先輩社員と一緒に働く」といったボヤっとしたイメージを伝えるのではなく、既存の社員が働いている現場の様子を具体的に伝え、どのような現場へ入っていくのかがイメージできるように、育成の出口の形を整備していかなくてはいけない。


2022/10/7


2022年9月16日金曜日

行動規範について 10

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<コミュニケーション>

・相手へ声をかけるということは、相手の仕事に割って入っていることを認識する

・相手と対面で話しているときに携帯電話が鳴っても対面の相手を優先する

・人は感情の生き物であることを理解する

・すべてにおいて、責任を相手のせいにせず自分に何かできることがなかったか振り返る


- 相手へ声をかけるということは、相手の仕事に割って入っていることを認識する -

私たちの仕事はチームで行います。

それぞれの人が担当を持って忙しく仕事をしています。

何か人に用事があるときは、「今いいですか?」とまずは声掛けをして相手の様子を見ます。

仕事は流れで行っているときもあり、いったん中断すると効率が悪くなるものもあります。

忙しそうしていれば、「後からまた来ましょうか?」や「都合が良くなったら声をかけてください」など、相手へ配慮しましょう。


- 相手と対面で話しているときに携帯電話が鳴っても対面の相手を優先する -

目の前の相手と仕事の会話などをしているときに、携帯電話が鳴ることがあります。

その時に電話に出るかどうかは慎重に判断してください。

目の前にいる相手は、わざわざこちらへ来て要件を話しています。

電話をかけている人と、こちらへ来ている人、まず大事に考えるのはこちらへ来てくれている人です。

電話の相手が緊急でないと思ったときは、その場では電話には出ず、来てくれている人との会話が終わってから折り返し電話を返すようにしましょう。


- 人は感情の生き物であることを理解する -

社会では人との関わり合いで全ての事が動きます。

相手との意見の相違や自分が納得できない相手の行動があっても、「~すべきです」といった威圧的な言葉は使わないようにしましょう。

「~すべき」という言葉を使わなくても、「~というやりかたもありますけど」や「~されてはどうでしょうか」といった、相手に意思決定をゆだねる会話をすることで相手との関係性を上手く保つことができます。

人は感情で動くものです。

相手への気遣いを忘れず、いつも丁寧な言葉使いをしていきましょう。


ー すべてにおいて、責任を相手のせいにせず自分に何かできることがなかったか振り返る -

社会で人と接して生活しているとトラブルや失敗が必ず起きます。

その時の原因を100%相手のせいにするのではなく、自分に何かできる事が無かったか振り返りましょう。

自分がもう少し早く気づいていればや、自分がもう少し丁寧に内容を確認していればといった、自分でもできる事があったはずです。

お互いが少し相手の事を考えながら仕事をすることで、助け助けられる良い関係で仕事をすることができます。



2022/9/16


2022年8月29日月曜日

行動規範について 9

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<コミュニケーション>

・話しかけられたらPCから手を離し、相手へ体を向けて受け答えする

・風邪気味の時はマスクをして他者へうつさない心遣いをする

・体調管理も能力の1つと認識し風邪などひかないよう努める

・相手への説明は、まず一言で要点を言いその後説明をする


- 話しかけられたらPCから手を離し、相手へ体を向けて受け答えする -

仕事をしていると横から声をかけられることがあります。

その時に、仕事中なのでパソコンに向かってキーボードをたたきながら返事をする人を見かけます。

人から話しかけられた時はパソコンの手を休め、姿勢を相手へ向けて応対をするようにしましょう。

自分が目上の人であっても、相手が足を運んでこちらへ来ているので丁寧な対応を心がけてください。

相手を見ないで返事をするのは良い印象を与えません。


- 風邪気味の時はマスクをして他者へうつさない心遣いをする -

自分が風邪気味で咳などがでる時は他者へ風邪などをうつさないためにマスクをして仕事をしましょう。

社内は閉ざされた空間です。自分の体調を普段から注意深く診て体調の変化には気を付けましょう。


- 体調管理も能力の1つと認識し風邪などひかないよう努める -

社会人の能力の1つに体調管理があります。

多くの技術的な知識を持っていても仕事を休んでしまってはその能力も発揮できません。

自分の体調を普段からしっかりと把握して、風邪などの予兆がつかめるように生活しましょう。

風邪を引きそうだなと思ったら、早めに対処し風邪の予防に努め、また自分がどのようにすれば風邪の引き始め時にその悪化を止めることができるか、自分に合った薬や食事などを探しておきましょう。


- 相手への説明は、まず一言で要点を言いその後説明をする -

自分が相手へ伝えたい事や聞きたい事があるときは、まずは何を伝えたい、聞きたいのか、一言に要点をまとめてから相手へ話しかけるようにしましょう。

相手は初めて聞くことなので、話の流れの中で相手への回答を考えながら聞いています。

その時に、何について相手が話そうとしているのかが分かればスムーズに回答を出すことができます。

また、話の中で出てくる内容がどのような目的で話しているのかがわかると会話の理解がスムーズに行えます。



2022/8/29


2022年8月13日土曜日

行動規範について 8

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・スケジュールは必ず余裕も持って作り、トラブルがあってもリカバリできるものとする

・発表する資料は前日のうちに関係者へ配布する

・指示を受けたらメールで必ずすぐに確認(おうむ返し)をする


- スケジュールは必ず余裕も持って作り、トラブルがあってもリカバリできるものとする -

会社で行う業務には全て期日があります。

業務指示を受けたときは必ず「期日はいつですか?」と確認を行ってください。

その期日に向かって仕事を始めますが、突然仕事に取り掛かるのではなくまずはスケジュールを作ってください。

毎日どこまでやるといったスケジュールです。

特に1週間や1か月といった長い期間を必要とする仕事の場合は必ずスケジュールを作ります。

スケジュールを作ることで自分の仕事の中身が理解でき、いつまでに何をどこまで行っておかないと期日までに間に合わないといった事が明確になります。

そうすると、仕事の遅れなどが早期に発見でき、色々な対策を立てて遅れを取り戻すことができます。

また、スケジュールを作るにあたっては必ず余裕をもって作ってください。

普段の生活で体調を崩したり、家族の件などで他に用事ができたり、また急な仕事の依頼などが来ることもあります。

1週間に1日程度の予備日を設けて、突発的な事象が起こっても期日までに仕事をやり終えることができるようスケジュールを作ってください。


- 発表する資料は前日のうちに関係者へ配布する -

私達の仕事は多くの資料を作ります。

その資料を使って会議を開き、相互確認や理解などを行います。

その資料を会議当日に参加者に配るや、会議が始まって参加者に配ることの無いようにしてください。

会議では複数の人が出てきます。

会議の場で資料を配ると、初めて資料を見た人はその資料を理解をするために一定時間の説明や理解するための時間が必要となります。

その会議の中で資料を理解するための時間が10分余計にかかると、参加者が6名いたときには合計10分×6名の1時間分の時間が無駄となります。

参加者へ事前に資料を配ることで、参加者自身の都合の良いときに資料を見ることができ、その内容を理解し、また疑問に思う点などが明らかになります。

そうすると、会議の時間が濃厚な検討の場となり、短時間で意味ある参加の場となります。

また、参加者が時間をかけて資料を見ることで、作成者が気づかなかったことなどに気づき、より精度の高い資料とすることができます。


- 指示を受けたらメールで必ずすぐに確認(おうむ返し)をする -

会社での業務は口頭で言われたり、メールで指示されるなどして受けます。

その時に、自分が理解した内容を指示者に対して「今回の指示内容はこうゆうことですね」と具体的な内容としてメールに記述し返してください。

指示者と自分の間で、それまでに行ってきた業務が違ったり、元居た組織が違ってたりすると、言葉が持つ意味や「言わなくても分かるだろう」といった暗黙の了解事項などが異なる場合があります。

そこを明確にしないまま業務を行うと、指示内容と自分が行なった業務内容が違っているという事になる場合があります。

そういった事態を引き起こさないように、自分が理解した業務内容を改めてメールという文章にして指示者へ返します。

そこで指示者と自分との理解に間違いが無いかを確認します。

なお、口頭ではなく文章にする意味は、口頭で分かったつもりでいても文章にしてみると隠れていた曖昧項目などが明らかになることがあります。


2022/8/13


2022年7月18日月曜日

会社の未来

今回は会社の未来について書いてみます。


会社にとって重要なものに、理念と経営計画があります。

当社の理念は「人を育て社会に貢献する」です。

その理念を達成するためのビジョンに経営計画があります。


経営計画で会社がどのようになっていくかという未来について定めます。

その内容は以下と思っています。

・社員の未来像

・組織の未来像

・事業の未来像


この経営計画では、社員とその家族を幸せにするためにはどのような事業が必要でどれだけの利益を上げるべきかを考えます。

また、経営計画は5年程度の将来を見据えて定めるものでもあります。


私が思うそれぞれの5年後の未来像は以下の通りです。

この未来像を実現するために経営計画を作りますが、ここではまず私が実現したい未来像について書きます。


<社員の未来像>

・日々自分が成長していることを実感できている

・自分が興味ある仕事ができている

・生活基盤が安定しており、満足する収入を得ている

・家族が幸せに過ごしており、家庭と会社の両立がなされている

・子供の教育費用を十分に出せている

・親の介護が十分できている

・個人の生活様式に合った働き方ができている

・社内にスポーツや文化的なサークルができ会社がサポートしながら社員が参加している

・年収1,000万円を超える社員が10名以上いる

・年に1度は10日程度の連続した日程で家族などと旅行へ行っている


<組織の未来像>

・社員数が100名を超え、毎年社員が10名以上増えている

・大阪と福岡に事務所があり、常時30名を超える社員が働いている

・リモート勤務を行う社員がいて、遠隔地から仕事をしている

・本社は高層ビルに引っ越しており、窓から富士山が見えている

・SAP業界の中で、スキルの高い社員がいることで有名になっている

・役員が4名いる

・小グループが1つの会社の様に意思決定を行いながら活動している


<事業の未来像>

・社員がプロジェクトへ参加するSES事業は、100名を超えるコンサルタントが活動している

・SES事業は30億を超える売上を上げている

・保守事業には20社のクライアントがいる

・教育事業に関わる社員が30名いる

・人材育成コンサルディング事業を行っている

・海外にグループ会社がある

・資本出資した関係会社が5社ある


この未来像を経営計画を立て実現して行きます。


2022/7/18


2022年7月8日金曜日

行動規範について 7

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・仕事が忙しくても直ぐに人へ頼むことはせず、まずは上長へ相談する

・上長へ相談するときは定量的な数値を持って説明する

・上長は忙しいということを認識して、できるだけ作業を自分が負担する

・資料は見る人の立場になって作成する

・提出する資料は出来上がってもすぐには出さず、しばらく置いて見直してから出す



- 仕事が忙しくても直ぐに人へ頼むことはせず、まずは上長へ相談する -

仕事がなかなか終わらず毎日がとても忙しくなることがあります。

その時に、間に合わない仕事などを周りの人へお願いして手伝ってもらったり、また周りの人がやってあげるよと言って手伝ってくれることがあります。

小さな仕事であればチーム内での協力という事で良いのですが、手伝いが数時間という作業量となるような場合は、周りの人に手伝ってもらう前に上長に現状を報告してください。

上長は最初から忙しくなることは知っていて、忙しくなったときの対応策などを考えています。

また、忙しくすることでその社員の能力アップを図っているときもあります。

仕事が終わらず大変になったときは、まずは上長へ相談してください。


- 上長へ相談するときは定量的な数値を持って説明する -

仕事の納期が間に合わなくなりそうなときや、担当している仕事の報告などを行うときは、「忙しいです」や「大変です」「間に合わなくなりそうです」といった定性的な報告ではなく、「3つの仕事が残っています」や「あと3日で終わると思います」「あと2人応援の人がいれば納期に間に合いそうです」といったように数値を使った定量的な報告を行ってください。

上長が助けてあげる時に、どの程度の人や時間を用意すればいまの状況が改善できるかを判断できるように、具体的な数値をあげて説明をしてください。


- 上長は忙しいということを認識して、できるだけ作業を自分が負担する -

上長は複数の人を見ながら、複数の仕事を同時に行っています。

できるだけ上長が管理という仕事に集中できるよう、自分ができることは手伝ってあげてください。

例えば、会議室の予約や各種申請書の作成・提出、各方面への事務的な連絡などです。

上長に余裕ができれば、皆さんの仕事に気を配る時間・余裕が出てきて、より全員の仕事がスムーズになり進めやすくなります。


- 資料は見る人の立場になって作成する -

私達の仕事はパワーポイントなどを使っての資料つくりも多々あります。

資料を作る時は、相手が普段使っている言葉や自分のあたりまえに気をつけながら、読み手にとって誤解せず分かりやすい資料作りを心がけてください。

例えば、「カスタマイズ」や「パラメータ設定」など言った専門用語を並べると相手は何をいっているか分かりません。

「動作環境の設定」や「必要な設定情報を決める」といった、お互いが誤解の無い認識ができる言葉を使い説明を行ってください。

1度お互いの共通用語、共通レベルが分かりあえれば、その後は専門用語などを使いシンプルな資料作りを行っていきます。


- 提出する資料が出来上がってもすぐには出さず、しばらく置いて見直してから出す -

資料を作成するときは、自分でできたと思っても直ぐに提出はせず、必ず見直しを行ってください。

また、その見直しは直ぐには行わず、翌日などに行います。

自分が作成した資料は見直しをしているつもりでも、「間違いはないだろう」という気持ちが出て、間違いに気づかないことが多々あります。

人は目の前に見えているものを見ているつもりでも、実はただ眺めているという事があります。

有名な話にセブンイレブンのロゴの最後の N は、小文字の n になっているというのがあります。

普段何度も見ているロゴですが、眺めているだけでは気づかないものです。

この様に、自分が作った資料を確認するときは、少し時間をおいて気持ちを新たにして間違いが無いかを確認することが必要です。


2022/7/8


2022年6月29日水曜日

行動規範について 6

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・口頭で報告をしても、必ずメールで再度確認する

・どうすれば効率的に仕事を進めることができるかいつも考える

・上司からの指示漏れは、自分の確認不足・配慮不足と捉え周囲への配慮をする

・担当した仕事は納期通りにやりきるという気持ちを強く持つ

・仕事を頼まれたときは自分の能力を発揮するチャンスと思って積極的に受け入れる


- 口頭で報告をしても、必ずメールで再度確認する -

仕事の報告を口頭で行っても、そのあと話した内容をメールで相手へ送ってください。

会話の中で話したことをお互いが、聞き間違い、思い違いなどで本来の内容とは違った形で理解していることがあります。

また、後から「言った」「言わない」という行き違いなどを防ぐためにも必ず後に残る文章にしてメールを送りましょう。


- どうすれば効率的に仕事を進めることができるかいつも考える -

学校で習う微分、積分など、将来自分の生活にどう役立つのだろうと思ったものがあると思います。

私はこれらの学習はとても大事と思っています。

それは1つに、考える力を磨くことができるからです。

分からない事、複雑な事を、粘り強く考えることは誰でも簡単にできることではありません。

この様な能力は訓練によって身に付くものです。

仕事を行うときも、どのように行うと仕事が早く終わるかといつも考えることで、物事を整理する能力や、何が大事な点なのかを見極める能力が付いてきます。


- 上司からの指示漏れは、自分の確認不足・配慮不足と捉え周囲への配慮をする -

何かトラブルやミスが起こったときに、「このトラブルは自分のせいでないので何もしない」というのは社会の中で複数の人と一緒に仕事をする上ではコミュニケーション能力が不足しています。

トラブルなどがあったときに、「自分に何かできる事が無かったのか」、「自分が気づいてあげていればトラブルは防げたのではないか」というように考え、自分が周りの人に役立つ行動ができるよういつも考えてください。


- 担当した仕事は納期通りにやりきるという気持ちを強く持つ -

入社してしばらく経つと、少し難しい仕事や複数の仕事を任されるようになります。

その時に、依頼された仕事が納期通りに終わらなくなりそうなときがあります。

まずは許される範囲で残業をして、それでも間に合わないと思ったときは、納期通り終わる方法を深く考えてください。

例えば、上司へ応援を依頼するや、任された仕事をいくつかの中身に分けてこの部分だけは納期通り終わらせるといったように、自分だけでやろうとして間に合わないで終わるのではなく、今の状況を落ち着いて考えて「ここまではできる」といった解を探してください。

この考えることが将来の大切な経験値となります。


- 仕事を頼まれたときは自分の能力を発揮するチャンスと思って積極的に受け入れる -

仕事の中には自分がやりたくないと思うような仕事があるかもしれません。

例えば、複雑な仕事や、自分にとっては大変難しいと思える仕事、或いは、コピーを取るや掃除をするなどです。

仕事が依頼されたという事は、上長はあなたにはできると思い、また成長の教材として依頼しています。

まずは仕事を受け入れて、やり方がわからない時は上長に聞くなどして仕事に取り掛かってみてください。

難しいやわからないといったときは、上長は必ずアドバイスをくれます。

アドバイスを受けながら仕事を進めることで経験値が増え、できる事が増えていきます。

また、コピーを依頼されたときなどは、どうすればコピーが綺麗にできて、また早く出来上がるかなどを考えて行うことで、仕事を整理して処理する訓練にもなります。

会社で起こることは全て将来の自分にとって役立つものです。

いつも積極的に仕事に取り組んでください。


2022/6/29


2022年6月22日水曜日

行動規範について 5

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・自分がうまくいっていると思っても、相手が満足できる内容になっているとは限らないことを意識する

・その日のうちにできないことは、帰る前には状況を上長へ報告する

・業務に関する報告は、相手が対応策を行える時間的余裕をもって連絡する

・自分が依頼された仕事は、「やることリスト」を作り漏れの無いようにする

・帰社前には明日行う仕事を考え、できる準備は行って帰社する


- 自分がうまくいっていると思っても、相手が満足できる内容になっているとは限らないことを意識する -

仕事に慣れないうちは、担当した仕事をどの程度まで細かくやって行けばよいかを正確に掴めていないことがあります。

自分でできていると思い、出来上がったものを締め切りになって初めて出すのではなく、途中で上長などにそこまでのできた内容を見てもらい、自分が思っている方向と上長の指示内容が合っているかを確認してもらうようにしましょう。


- その日のうちにできないことは、帰る前には状況を上長へ報告する -

担当した仕事がその日のうちに出来上がらず上長へ終了報告ができない時は、必ず帰る前に、その日までにできたことを上長へ報告してください。

上長は日中複数の仕事を担当し、忙しくしています。

上長から聞かれて報告するのではなく、自分から毎日仕事の進捗は報告するようにしてください。


- 業務に関する報告は、相手が対応策を行える時間的余裕をもって連絡する -

締め切りギリギリになって、上長へ担当している仕事が期日まで終わりませんといった報告はしないようにしてください。

締め切りまで間に合わないと思ったら、できるだけ早く上長へ今の状態を報告し、上長が対応策がとれるようしてください。

自分でできるかもしれないと思い、上長に言わずに進め、ぎりぎりになってやはり間に合わなかったという事態にはならないよう、間に合わないかもしれないと感じた時点で速やかに上長へ連絡を入れてください。


- 自分が依頼された仕事は、「やることリスト」を作り漏れの無いようにする -

入社して日が経つにつれて依頼される仕事が多くなってきます。

最初は1度に1つの仕事しか依頼されない状況であっても、仕事に慣れてくると複数の仕事を同時に依頼されるようになります。

その時に、依頼された仕事を忘れることが無いよう、ノートやパソコンのメモ機能などを使い「やることリスト」を作ってください。

いつも「自分は忘れることがある」と思いながら、忘れるという事態にならないよう工夫をして下さい。


- 帰社前には明日行う仕事を考え、できる準備は行って帰社する -

人は午後よりも午前の方が疲れもまだなく仕事もはかどります。

朝の頭がすっきりした時間を有効に使うために、朝どの仕事から行うかを前日の内に考えておきましょう。

また、必要な書類を用意しておくなど、朝から仕事に取り掛かれるよう必要な準備は前日の内にしておきましょう。


2022/6/22


2022年6月15日水曜日

行動規範について 4

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・眠気を感じたらトイレに行くなど工夫をする

・携帯電話はトイレなど目立たない場所で見るようにする

・飲み物は蓋をつけた状態で使うようにする

・その日のうちに終わらない仕事は、帰社前にいつ終わるかなどを毎日上長へメールで報告する

・仕事をどの程度上長が気にしているかで報告の頻度を変える


- 眠気を感じたらトイレに行くなど工夫をする -

私達の仕事は机に座って長時間過ごすことが多いです。

慣れない姿勢で仕事を続けているとどうしても眠気が出てきます。

そのことを周りの先輩方は知っています。

みな経験してきたことだからです。

よって、眠気を感じたら席を立ってトイレへ行くなど工夫をしましょう。

新人の場合は、特に周りは「居眠りするのでは・・・」と見ています。


- 携帯電話はトイレなど目立たない場所で見るようにする -

まだまだ社会では携帯電話を見ることが、仕事以外のことをしていると見られがちです。

変に誤解を受けることを避けるために、業務時間中は携帯電話を見ることは控えましょう。

仕事で携帯メールを見る場合もあるかもしれませんが、それは周りから仕事上の信頼が得られてから行うようにして、信頼が得られるまではトイレで見るなど工夫をして行きましょう。


- 飲み物は蓋をつけた状態で使うようにする -

私達の仕事はパソコンを使った仕事です。

また、お客様から書類などを預かることもあります。

ちょっとした不注意で飲み物のコップに手が当たることがあります。

その時に、コップが倒れても中身がこぼれないよういつも蓋をするようにしてください。


- その日のうちに終わらない仕事は、帰社前にいつ終わるかなどを毎日上長へメールで報告する -

指示された仕事については毎日の進捗を上長へ報告するようにしてください。

上長は複数のスタッフに対して仕事の指示をしており、その進捗をいつも気にしています。

上長から声がかかる前に、自分から上長への報告を行うことで上長の仕事の負荷が少しでも下がるよう気づかいをしてください。

また、進捗に遅れが出ているときは上長への報告を早めにすることで、上長が速やかにその対処法を考え実行することができます。


- 仕事をどの程度上長が気にしているかで報告の頻度を変える -

複数の仕事を同時に依頼されることがあります。

その1つ1つの重要性をいつも考えて、重要で上長がその進捗を気にしていると思えるものは、帰るときに進捗を報告すだけにとどまらず、お昼に一度今の状況と今日一日の見込みなどを報告してください。

いつも相手が何を考えているか、そのことを忘れず行動することがチームとして活動する上では重要な事です。


2022/6/15


2022年6月8日水曜日

行動規範について 3

今回も前回に続きECHの行動規範について書いてみます。


ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:仕事中>

・座っているときの足元に気をつける

・お客様先では服装はスーツを基本としてネクタイを締める

・服装は社会人として適切であるかを意識する

・お菓子などは決められた時間に休憩所などで食べるようにする

・席に座ったら落ち着いて仕事をする

・席を離れるときは、一言近くの人へ行き場所を声掛けする。


- 座っているときの足元に気をつける -

私たちは机に座っての仕事が多いですが、足元は見えないと思っていても意外と見えるものです。

靴を脱いで足をプラプラとさせているのは周りから見たときにあまり気持ちの良いものではありません。

周りへの気遣いとして、靴を脱いだ状態での仕事スタイルは避けるようにしましょう。


- お客様先では服装はスーツを基本としてネクタイを締める -

私たちの仕事はコンサルティング業務にあたることが多いです。

コンサルティングは、お客様が分からないことがあるので私たちをお金を払って呼びます。

分からないことに対して解決策を提示するときには信頼されるという背景が重要となります。

特に初対面の時は見た目は重要です。

お客様からの信頼を得るためにまずは身の回りを整えてください。


- 服装は社会人として適切であるかを意識する -

私たちが仕事をする相手の会社は、東証に株式を上場をするような大きな会社が多いです。

一般的に大きな会社は社内統制のために服装などにも標準的な様式を持った会社が多いです。

その様なお客様先で、原色の派手な柄のシャツなどを着ていると違和感を持たれてしまいます。

先にも書いた「信頼」は私達の仕事にとってとても大事な事なので、信頼を損ねるような行動は避けましょう。


- お菓子などは決められた時間に休憩所などで食べるようにする -

時々、勤務時間中に飴やチョコレートを食べたりする風景に出会うことがあります。

お昼休みの時間以外に飴などを食べるのは、お客様によっては違和感を感じられる方もいます。

職場内の雰囲気に慣れないうちは、ミント系のフリスクなどは口臭エチケットとして許容はされますが、飴などのお菓子を職場で食べることは慎みましょう。


- 席に座ったら落ち着いて仕事をする -

私たちの仕事はチームで行います。

周りの人が用事があるときに席に座っていないことが多くあると、チームで仕事を進めるうえで支障となります。

慣れないうちは机に長く座っての仕事は眠気を誘うことがあります。

その時は席を立ち、少し歩いて眠気を覚ますという方法を取ることもありますが、余り頻繁には席を離れることの無いようにしましょう。


- 席を離れるときは、一言近くの人へ行き場所を声掛けする。 -

仕事中、会議へ参加したりトイレへ行ったりと席を離れる事があります。

その時は必ず周りの誰かにどこへ行くか一声かけてから行ってください。

緊急の連絡や、プロジェクトを進める中で今聞いておかないといけないといった事が発生することがあります。

その時に直ぐに連絡が取れるようにしておきましょう。


2022/6/8


2022年6月1日水曜日

行動規範について 2

今回は前回に続きECHの行動規範について書いてみます。

ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:休みの申請>

・休みの申請はできるだけ早く申請する

・休む前営業日の帰社1時間前には、翌日休む旨の再確認を上長へ行う。

・当日朝、急に休みの連絡をしない


- 休みの申請はできるだけ早く申請する -

上長はそれぞれの社員に何をやってもらうといった計画をいつも立てながら仕事を進めています。

メンバが休む予定が早く分かれば、仕事の割り振りなども行いやすく、仕事のスケジュールも立てやすいです。

休む予定がわかった段階で速やかに上長に報告をして下さい。


- 休む前営業日の帰社1時間前には、翌日休む旨の再確認を上長へ行う -

休みの申請を出した後でも、休む前日には上長へ休む旨の連絡を入れてください。

上長は複数のメンバの勤務状態を日々考えながら仕事をしています。

ただ、上長も仕事を持ち忙しくしているときは、翌日に誰が休むといった事に気づかず翌日になって休みであることを知ることがあります。

メンバとして上長ができるだけ仕事をスムーズに進められるように、気遣いをしてあげてください。


- 当日朝、急に休みの連絡をしない -

急な体調変化や家族の病気など仕方ない場合はありますが、当日朝急に休みの連絡はしない様にして下さい。

前日に体調がおかしいと感じたら、翌日休むかもしれないと上長へ状態を伝えたりなど、休むかもしれないといった状況であれば、前日の内に上長へ連絡を入れてください。

上長は、休むかもしれないといった事が分かれば、休んだ時の仕事の対応を事前に考えておくことができます。


<行動規範:仕事中>

・会議などでは5分前行動で集まる

・机の上には仕事に関係するもののみを置くようにする

・姿勢を正して椅子に座る


- 会議などでは5分前行動で集まる ー

会議室には5分前には入室し、忘れ物などして会議に遅れることの無いようして下さい。

会議のメンバが10人いたときに、5分遅刻をすると、50分のロスとなります。


- 机の上には仕事に関係するもののみを置くようにする -

仕事に集中するために、机の上には仕事に関係するもののみを置くようにしてください。

仕事に関係のない雑誌や電気製品など、周りから誤解を招くような物を机には出さないようにしてください。


- 姿勢を正して椅子に座る -

私たちの仕事は机に座って長時間仕事をすることが多いです。

仕事中の姿勢は周りの人が見たときに不快な思いをさせないよう気遣いが必要です。

足を投げ出して座ったり、肩肘をついた姿勢を長時間続けるなどせず、背を背もたれにつけた姿勢を心がけてください。


2022/5/29


2022年5月26日木曜日

行動規範について 1

今回はECHの行動規範について書いてみます。

ECHには行動規範があります。

入社した社員は入社時のオリエンテーションでECHの行動規範の説明を受けます。

行動規範を作っている目的は、各自が会社の中での行動で何か迷ったりした時の指針として思い出して欲しいことを記載しています。

この規範は強制するような意味で書いているのではなく、各自がこの行動規範を理解し、ECHの社員はこのような社員であるという模範と考えてください。

どれも私が今までの社会人経験の中で、やると良いことが起こってきた行動です。

今回はその一部について、その行動規範がある理由を書いてみます。


<行動規範:出社時>

・遅刻しそうなときは、10分前までには連絡を入れる

・メールで連絡を入れても返事がないときは電話を必ずする

・朝、元気な声で相手の顔を見て「おはようございます」と挨拶をする

・出社前の通勤中に、今日やるべき仕事を頭の中で整理しておく

・朝は20分前には出社して始業の準備を行う。(東京での電車遅延は頻発するので、少しの遅延で遅刻をしないようにする)

  *事務所などの鍵が開いているかは事前確認を行う。

・プロジェクト現場では、朝は1番に出社するくらいの意気込みで、一番最後に出社するといった行動は慎む。

・何事も1番を意識する。


- 遅刻しそうなときは、10分前までには連絡を入れる -

会社の仕事はチームで行うことが多いです。

チームを取りまとめているリーダは、その日にそれぞれのメンバにどのような仕事をしてもらうかを考えています。

遅刻することが少しでも早くわかれば、遅刻した人に割り当てていた仕事をどのように対応していくか様々な対応方法を考えることができます。

よって、遅刻しそうなときにはできるだけ早くリーダへ連絡を入れてください。


- メールで連絡を入れても返事がないときは電話を必ずする -

メールは必ず相手へ届くものではありません。

ネットワークのエラーやコンピュータの不具合など、送信したつもりでも相手へ届かないことがあります。

メールを送ったから相手へ届いているとは思わず、相手から返事などが無いときは再度メールしたり、または電話を入れて相手との確認を行ってください。

また、自分がメールを受け取ったときは、相手へ必ずメールを受け取った旨連絡をしてください。


- 朝、元気な声で相手の顔を見て「おはようございます」と挨拶をする -

社会生活はコミュニケーションから始まります。

お互いが相手の事を知ることで関係が深まり、互いに協力し合って物事を成し遂げて行こうという気持ちが醸成されます。

その一歩が挨拶です。

朝、顔を見ることで相手の様子も分かり、その理解がスムーズなコミュニケーションの手助けとなります。


- 出社前の通勤中に、今日やるべき仕事を頭の中で整理しておく -

仕事は同時に複数の事が発生し、その対応をする場面が多くあります。

その時に、1つ1つの仕事の重要性、緊急性などを考慮して処理の順番を決めていく必要があります。

仕事が始まると、目の前に出てきた仕事に追われ、仕事の重要度やボリュームを考えずに仕事にあたってしまうという事が出てきます。

そういった事を防ぐために、仕事が始まる前に今日一日の中でどのような仕事をどうゆう順番であたっていくかを考えておく必要があります。


- 朝は20分前には出社して始業の準備を行う。(東京での電車遅延は頻発するので、少しの遅延で遅刻をしないようにする) -

通勤時に電車などの交通機関が遅れることは珍しい事ではありません。

その遅れが発生するたびに遅刻をするような事が無いように、20分程度は余裕をもって出社しておく必要があります。


- プロジェクト現場では、朝は1番に出社するくらいの意気込みで、一番最後に出社するといった行動は慎む -

新人はプロジェクト現場では早く名前と顔を覚えてもらい、何かあったときに自分の顔を思い出してもらえるくらいの印象を与えておいた方が良いです。

仕事で手が足りないと言ったときに、名前と顔を覚えてもらっておけば、声がかかるかもしれません。

プロジェクトに入った当初は、できるだけ多くの仕事に携わることで早く仕事を覚えることができます。

また、朝1番に出社すると、後から来るチームメンバそれぞれに挨拶ができて顔を覚えてもらえます。

仕事に対する積極的な姿勢を理解してもらえます。


- 何事も1番を意識する。 -

朝一番に出社する、会議室に1番に入る、意見を求められた時は1番に発言する、提出物は1番に出す。

この様ないつも1番に行動することを考えていると、自分の行動が積極的になり、相手からも自分の事を覚えてもらえます。

私達の仕事は、技術者でもあり営業マンでもあります。

自分を覚えてもらい、何か仕事が出てきた時に自分の事を思い出してもらい、自分へ仕事の依頼が来るようにしていく必要があります。

1番という行動は相手から覚えてもらえるためにとても役立つ行動です。


2022/5/22


2022年5月15日日曜日

この壺は満杯か?

今回はひろゆきさんが書かれた「1%の努力」という本に出ていた「この壺は満杯か?」の話を紹介したいと思います。

私は知らなかったのですが、ネット上では有名な話だそうです。

以下がその話です。


ある大学でこんな授業があったという。

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。

その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。

壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」

教室中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。

そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。

そしてもう一度聞いた。

「この壺は満杯か?」

学生は答えられない。

一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。

それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯になったか?」

学生は声を揃えて、「いや」と答えた。

教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。

彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

一人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」

「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。

それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり・・・。

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。

それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。


「自分にとっての「大きな岩」はなんだろう?」

とひろゆきさんは本で結んでいます。



「優先順位」、この大切さを改めて感じました。


日々、目の前に出てくることに追われ「大きな岩」を忘れていないか。

5月連休の中で私はこの事を深く考えました。


2022/5/15


2022年4月28日木曜日

連休の過ごし方

5月連休、ゴールデンウイークが間もなくやってきます。


社会人になるとまとまった休みを取ることはなかなかできなくて、5日以上連続して休める日は年に数回でしょう。

若いうちはこの期間をどう過ごすかで自分の人生が大きく変わっていきます。


私の学生時代はあまり勉強をしませんでした。

そのため社会人になってからの自分の人生の選択肢はものすごく狭いものになっていました。

休みなく、泥んこになりながら働いて、月の給与は10万円でした。


そういった生活を2年ほど送った後、このままでは長い人生苦しいものになるという思いから、改めて勉強を始め、今に至りました。


私が社会人になって改めて勉強を始めた頃、どういった思いでいたかというと、周りを見回した時みんな勉強をしていませんでした。

学生時代、徹夜で勉強をしていた人も社会人になったとたんに、仕事が終わったら夜飲みに行ったりと殆ど勉強をしていませんでした。

そういった風景を見る中、私は学生時代に勉強をせず狭い人生の選択肢という経験をしていたので、ここで勉強して自分の人生を変えたいという強い思いを持っていました。


なので、会社が終わるとそのまま近くのコーヒーショップやマクドナルドへ行って、毎日2~3時間の勉強をしながら1つ1つ資格を取っていきました。

また、その頃のゴールデンウイークや年末年始の過ごし方は、まとまった休みが取れるので自分が目指している資格を取るために本を2~3冊買って、毎日勉強をしました。

このような生活をしたのは3年程度でした。

周りの社会人が勉強をしない中私は努力を続け、その結果、就職時は私よりもかなりの知識を持っていた人達を3年間で追い抜き、会社の中でとても重要なポストへ配属され、やりがいのある仕事に着くことができました。

それからは、自分がやりたい仕事を選ぶことができる立場となり、毎日が充実した日となりました。


若いときは遊ぶことが楽しくてお金が無くても過ごせるので、日々楽しい事、ただ毎日に流されて送るといった生活を送っていてもそれほどは困りません。

しかし、年齢が上がり、家族・両親など自分が一生かかわっていかないといけない人が増えてきた時、やりがいのある仕事ができて、十分な収入を得ようと思ったとき、そこから勉強を始めてももう遅いと言わざる得ない年齢になっています。


私は人生で苦労する量はみんな同じと思っています。

若いうちにする人、年を取ってからする人、どちらも量は同じです。

そうであれば、若いうちに苦労して、それからの長い人生、やりがいがあり基盤の安定した生活を送れる方が良いと思います。

若い時にその日の流れに流されて、気づいた時には年齢を重ね、そこからの苦労は家族もありなかなかうまくはいきません。


ゴールデンウイーク、全ての日を旅行や遊びに使うのではなく、自分の将来のために知識を蓄える期間として使ってみてください。

その経験が人生を変えていきます。


2022/4/28


2022年4月24日日曜日

経営者の使命

私は今年4月から、パナソニック創業者 松下幸之助さんが立ち上げたPHPという研修組織が行っている経営塾に参加しています。


そこで経営者が行うべきことを多く学んでいますが、その1つに「経営者の使命」というものがあります。

会社を興した経営者は強い使命感を持って経営にあたるという事です。

揺るぎない思いを持って、やり遂げる気持ちです。


経営は、人・物・金といったとても貴重で多様性に富んだ事象を扱います。

それぞれが絡み合った状況の中で多くの事柄を考え成し遂げて行きます。


例えば、会社のステークフォルダ(利害関係者)に対して何ができるかを考え、ステークフォルダとWinWinの関係を築けるよう行動して行きます。


ECHのステークフォルダには下記のような方々がいます。

この方々に具体的に何ができるかを考え、やり遂げるという使命感を持って行動します。

・社員

・SAPユーザ

・SAP導入ベンダ、パートナ


社員に対しては、生活を守り、やりがいのある仕事を提供し、将来を考えたときに希望が持てる会社を作ることです。

会社がどのような状況にあっても安心して生活が送れ、毎日充実した日々を送る中で、将来に対して希望を感じられる事です。

いま私が具体的に考えていることに、「従業員持ち株会制度」の設立や、「年収1,000万円超えの社員を増やす」があります。

「従業員持ち株会制度」は、ECHの株式を社員が持ち、会社の成長・利益獲得と共に、金銭的な配当や奨励金、経営への参加、また将来的には株式上場から得られる出資者利益などを得ることができます。

この仕組みを通して、会社の成長が社員のやりがい・利益に直接つながるような形を作って行きます。


「年収1,000万円超えの社員を増やす」は、私が以前から思っていたことで、ECHがいかに良い会社であるかを考えたとき、充実した社員教育システムや福利厚生などといったものもありますが、どれも定性的な要素が高く、誰が見ても明らかな定量的な指標として「1,000万円の給与」を考えていました。

社員がやりがいのある仕事を行う中で、年収が1,000万円を超えたという声を増やして行きます。

また、次へのステップで「年収1,500万円」も考えています。


SAP導入ベンダに対しては、高いスキルを持つコンサルタントをプロジェクトへ参加させることでSAPシステムの導入を成功に導きます。

また、その会社の社員育成の為に質の高い教育を提供します。

具体的には、ECH社内の社員育成をしっかりと行い現場をリードできる人材として育成して行きます。

SAP業界はなかなか人材育成ができない業界です。

この中で、ECHが存在することで業界内のコンサルタントの質的向上を図り、結果SAPを導入する企業が増え、業界の活性化に貢献するというとても重要な役割をECHは持ちます。

ECHにしかできない教育ビジネス、教育カリキュラムを作り、同業ベンダの社員育成を行い、業界の活性化に貢献するという強い使命感を持って行動します。


SAPユーザに対しても、SAPが企業価値を高めるためのツールとして活用できるよう、経験豊富なコンサルタントを送り、個々のユーザに合った使いやすいシステムとなるよう導入・運用保守を行います。

具体的には、先に書いたことに重なりますが、ECH社内の社員育成をしっかりと行い現場をリードできる人材として育成する事です。


これらは単なる思いだけではなく、経営者の強い使命感としてどれも実現に向けて動いて行きます。


2022/4/24


2022年4月9日土曜日

無収入寿命 24カ月

株式会社 北の達人コーポレーションという化粧品や健康食品などの製造販売を行っている会社があります。

社長は木下勝寿さんです。

いま目覚ましく成長している会社です。

この方の記事を最近読みましたが、木下さんは「無収入寿命 24カ月」ということを言われています。

これは、会社に収入が24カ月間なくても社員の給与はしっかりと渡せるようにしたいという事でした。


経営者が会社をどのようなものと考えているかはそれぞれの社長の考え方と思いますが、私は以下と思っています。


・社会の公器

 会社は社会のものであり、社会のためにあると思っています。

 社会に役立つことができてこそ存在価値があり、利益を上げ納税を行い、社会基盤の整備に貢献することが会社の存在価値であると思っています。


・社員の生活基盤

 会社に勤めてくれている社員の生活を保証し、将来に渡り安心して働ける存在であることが必要と思っています。

 人から必要とされる仕事をしながら毎月安定した収入を得ることができる組織を作って行く必要があります。


私は、会社を起業した当初から、社員が1年間仕事が無くても給与の支払いができる額を会社の留保利益として確保することを目標としてきました。

また、合わせて、社員が病気などで仕事ができなくなった時でも、1年間は給与同等額が収入として確保できるよう保険にも加入しています。

これは、私の過去の経験から来ています。

私が30代の時に、脳塞栓という脳の血管が詰まる病気(医者は、私の場合事故のようなものとも言っていましたが)になり2か月間入院をしました。

その時、最初の1か月目は有給休暇の取得によって、月の給与を得ることができました。

しかし、2か月目になると給与が会社からでなくなりました。

理由は有給休暇が無くなったためです。

その経験から、私が起こす会社は何があっても1年間は社員に給与が支払える会社にしたいという思いで経営を行ってきました。

そして、ここにきて、いま社員が1年間仕事が無くても全員に1年間給与が支払える額が留保利益として確保できました。


しかしいま、木下さんが言われている「無収入寿命 24カ月」に出会いました。

無収入寿命 24カ月は、会社に24カ月間全く収入が無くても、24カ月は社員へ給与を支払える内部留保利益を持っておくという意味です。

木下さんは、この変化の激しい社会の中で、24カ月分の社員へ支払う給与の額は留保しておかないといけないと思いいままで経営を続けてきたそうです。

2年前までは、24カ月という期間は長すぎるのではないかという意見もあったそうです。

しかし、無収入寿命 24カ月を思って経営してきた中、今回の新型コロナウイルスの蔓延が起こりました。

いまこのコロナ環境は2年になろうとしています。

この状況を見て、木下さんは無収入寿命 24カ月が間違っていなかったことを確信したそうです。


いま社会は、新型コロナ環境がまだ収まらない中、ロシア・ウクライナ問題が出てきました。

ロシアと貿易取引をしていた自動車販売業者や魚介類の取引を行っていた会社はいまとても苦労しています。

世界はインターネットの普及と共に境界線が低くなり、他国で起こったことが日本に直接影響を与えるようになりました。

80億近い世界人口の中、1億をやっと超える程度の日本は以前にも増して大きな影響を受けるようになりました。

これからは、中国の台頭とインドの成長、今まで以上に世界は変わり日本への影響も大きくなってくると思います。


その中で、どのような変化が起こっても、社員の生活をしっかりと守るため、また会社を存続させていくために、無収入寿命 24カ月を目指します。


社員の給与は、社員の成長に合わせて伸ばしていく中、社内留保として24か月分の社員給与の留保ができるようSES事業、教育事業、保守事業、パートナ事業、そして新たな顧客開拓を進めて行きます。


今のやり方、ビジネスがうまく行っているからと安心していては衰退を招きます。

日々変化しながら、新たな事への挑戦を繰り返し、安定した成長と収入の実現のためにこれからも皆さんの協力をお願いします。



2022/4/9


2022年4月3日日曜日

目的と価値観

今読んでいる本「世界でいちばん大切にしたい会社 著者:ジョン・マッキー、ラジェンドラ・シソ-ディア」に、会社は「目的と価値観」から始めるべきであるという文章が出てきました。

今年はECH2.0と銘打って、新たな成長を目指して、「保守・教育ビジネス」「大阪進出」「社員満足度向上」などの活動を始めており、また4月になり新しい社員が入社してくる中、改めてECHという会社を興した「目的と価値観」について書いてみようと思います。


目的

私が会社を興した目的は、縁ありECHに入ってくれた社員の技能・知識レベル向上の手助けをする中で、成長する可能性のある人の能力を伸ばし、幸せな人生を送るための手助けができればと思った事です。

私自身の体験として、社会人になってから勉強することで自分の人生を大きく変えることができました。

今年還暦になり改めて今思う事は、人よりも幸せな人生を送ることができているなという思いです。

自分の働く場所があり、自分を必要としてくれている人がいて、人から感謝される仕事ができ、収入も十分に得て、家族と幸せに暮らせている今の自分は、社会人になったばかりの時は想像もできていませんでした。

この経験をECHに来てくれた社員全員に経験して欲しく、どうすればなれるという手助けができればと思い、今の会社を続けています。


価値観

目的を達成するためには、価値観を同じにする仲間が互いに協力し合って活動していくことが必要です。

私の価値観は、人とのかかわりに関することが大部分を占めます。

・礼節を持って人と接する

・人の悪口は言わない

・相手の立場に立って物事を考える

・自分が相手に何ができるかを考える

・相手にとって居心地のよい雰囲気を作る

・約束は必ず守る

・時間に遅れない

・まず自分から相手へ与える

・相手から得たもの以上を相手へ渡す

・お金を追いかけるのではなく、お金は正しい行動に必ず付いてくる


私は仕事をする上で、いつもこの価値観を持って行動しています。

その結果今の人生に悔いはなく、幸せな人生を送っています。


会社経営やお金儲けに関する本や講演会はたくさんあります。

SPAや金融DX、SDGS、SNS、隙間ビジネスやブルーオーシャンなど、様々な分野でビジネスを成功させるための手法が溢れています。

しかしどれも、一人で行うことはできず、一緒に行う仲間が同じ目的・価値観を持ち行動しないと成功できません。


これからもこの目的と価値観を社員と共有しながら、すべての社員が幸せになるよう会社経営を行っていきます。


2022/4/3


2022年3月18日金曜日

社員の採用

今回は、なぜ社員を採用するのか、これに対する私の考えを書きます。


ECHの企業理念は「人を育て、社会に貢献する」です。

採用した社員をしっかりと育て、優れたIT技術者にすることで社会に貢献します。


会社は実体のない箱です。

法人格を持って人のように契約をしたり物を所有はできますが、実体はありません。

その実体は人です。

よって、会社の良い悪いは全て人、その会社にいる社員によって決まります。

良い会社に入るのではなくて、入社した社員が良い会社にするのです。


社会には、伸びる要素をもっているがたまたま良い環境に恵まれず、自分の能力を伸ばし切れていない人がたくさんいます。

周りが何も刺激を与えないと、日々ただ流れ、流されていく毎日を送ってしまう人です。

しかし、少し背中を押してあげたり、周りががんばっている環境に置くことで心に火が付き、自己啓発に目覚める人がいます。


自己管理が素晴らしくできて、自分の能力を自分で伸ばし切れる人は、正直なところどのような環境にいても伸びていきます。

しかし、周りの環境の巡り合わせが悪く、チャンスがあまり目の前に出てこない環境にいた人はその環境に慣れてしまい、せっかくの能力を活かせず、ずるずると年を重ねてしまうといった人もいます。

そのような人を見つけ、ECHの教育を受けてもらい自分の能力を開花させ、より素晴らしい人生を送ってもらうために私はECHを興しました。


そして、成長した社員が後から学びに入ってくる社員を教え、上から下への知識の流れが出来上がり、将来は私は不要で、いまいる社員が成長するであろう卵を社会から見つけ出し、しっかりと仲間として育て上げ、互いに刺激しあいながら成長する組織として広げていきます。


そのためには、社員の流れを作っていかないといけません。

磨けば光る石を見つけ、それをみんなで磨き、会社をどこから見てもきらきらと光っている形にしていくのです。

採用し、育て、成長し、また、採用し、育て、成長させる、この流れが大事なのです。

採用を辞めたとき、この流れが止まり、停止した会社となり衰退を招くのを待つだけの会社になってしまいます。

人の細胞はいつも生まれ死滅しています。

これがあるのでいつも活き活きとして若々しいのです。


自分が成長し、自分が多くの時間を費やして頑張る。

それではいつまでたってもハツカネズミのようにくるくる回る器具の中でずっと走り続けなければいけません。

そうではなく、自分がそれまでに培った知識・ノウハウを後輩へ教え、その後輩が成長する中でしっかりと働く、これが理想的な会社と思っています。


この様な会社を私は作っていきます。


2022/3/18


2022年3月1日火曜日

社風

社風


今回は社風について書いてみます。


私が学校の先生をしていた時に毎年面白いことが起きていました。

毎年新入生が入学してきますが、クラス分けは学力が偏らないようにそれぞれのクラスに平均して学生を分けています。

新学期が始まり担任の先生も決まり、それから1年間担任の先生の元で1つのクラスの学生が学生生活をおくりますが、しばらくすると必ずそれぞれのクラスには色が付きます。

とても賑やかなクラス、真面目で掃除などをきっちりとするクラス、静かであまり笑い声などはしないクラスなどです。

それぞれ最初は性格もばらばらの学生が集まったクラスですが、1年後にはクラスの中の学生それぞれが同じような雰囲気を持ったクラスとなります。


どうしてクラス全体に色がついてくるかを考えたとき、それは担任の先生が持つ雰囲気でした。

その先生の雰囲気にクラスは染まっていきます。

先生はそれだけクラスに大きな影響力を与えているのです。

毎年、明るい先生のクラスは明るい雰囲気になり、物静かな先生のクラスは静かなクラス、真面目な先生のクラスは掃除などをきっちりと行う真面目なクラスになります。

組織の中のリーダの雰囲気というのはとても大事で、組織全体の雰囲気が決まってきます。


私はECHのリーダとして社風を以下のようにしたいと思っています。


・誠実に仕事を行い、相手が感動するレベルのものを提供する

・相手の成功を考え、今何をしてあげることが一番良いかを考える


・目標を持ってやり遂げるという強い気持ちを持つ

・笑顔でお互いが話しやすい雰囲気作りをする

・相手の事を思いやり、互いが助け合う

・礼儀正しく、礼節を重んじる

・他者を責める前に自分に何かできる事が無かったか振り返る


会社は働いてお金を稼ぐ場所と思っていては人生楽しいものにはなりません。

自分の時間の半分近くを占めている仕事をいかに楽しくできるか、それは人生を楽しく過ごすことにつながってきます。

私はいまコーチングを受けていますが、毎日の過ごし方として宣言していることは「日々楽しく過ごす」です。

毎日を楽しく過ごすためには仕事を通して接する人たちとのコミュニケーションがとても大事です。

コミュニケーションは先に挙げた社風を作ることでうまくできると思っています。

私は社員が日々楽しく過ごせるような社風作りを今後も続けていきます。


2022/3/1


2022年2月14日月曜日

ECHの社員教育のしくみ

今回はECHの社員教育のしくみについて書いてみます。


昨年から新聞などでよく社員教育が話題として取り上げられます。

企業はDXなどの新しい技術を社内に取り込んでいかないといけないが、新型コロナ環境や労働人口の減少などからなかなか技術力を持った社員の採用がうまく行きません。

そこで、社員採用は続けながら、今いる社内の人材を育成し自社に不足している技術に対応しようとしています。


この社員教育が活発となったいま、当社の社員教育についてよく聞かれ、また、今年に入ってから当社は広告媒体による求人募集を再開しましたが、面接するときに社員教育の方法について必ず聞かれます。


ECHの社員教育・育成は、企業理念の「人を育て社会に貢献する」のもと、以下のような形で行っています。

・1年目

 「座学+実機操作」を中心とした「テキスト中心の学習」を半年間続け、その後「研修会講師」などを行います。

 学習は、ABAP基礎/応用、FI、SDなどのアプリを対象として行います。

・2年目~3年目

 「研修会講師」および先輩に付いて「保守や導入現場」に入り、カスタマイズやテストといった現場経験を積み重ねます。

 「研修会講師」業務では、講師を通してユーザが理解したいことを正確に掴み、端的に分かりやすい説明が行なえるようになることを目指します。

 これは、私たちが現場へ出た時に必ず必要となるスキルです。

 また、「保守や導入現場」業務でユーザと直接会話することで自分の知識の理解度を確認していきます。 

・3年目以降

 現場経験を積み重ねながら経験を深めていきます。


1年目から始まる「研修会講師」の目的と流れは以下の通りです。


・教材、ビデオ、研修受講などを通してABAP基礎知識などを身につける。

  ↓

・身につけた知識をプレゼンテーションを通して出せる知識として定着させる。

  ↓

・プレゼンテーション時に、ユーザ目線でなぜその機能があるか、実業務をイメージした理解をさせる。

  ↓

・得た知識を講師として出すことで、曖昧な理解を、腹落ちした理解とさせる。

  ↓

・講師を3回程度繰り返すことで、自分の頭の中で業務とSAPの画面がリンクし、業務の流れをSAPの画面を通して頭の中でイメージできるまで刷り込みを行う。


この段階的な習得法で、実際に現場に出たときに自分が学んだ技術をスムーズに現場業務に対応させることができるようになります。


また、1年目は下記のことにも重点を置いて育成を行っています。


・研修時は日報を提出させ、理解度の把握を行う。

 日報を書く目的は以下の通りです。

 ・決めたことをコツコツとやり上げる能力を身につけさせる。

 ・研修内容が理解できているか把握する。

   日報にはその日に何を学んだかを記載させる。

   記載している文章の濃さで、理解度を推測する。

 ・目に見える形で成果、進捗度の認識をさせる。


・プレゼンテーションを必ず行う。

 ・プレゼンテーションができないとコンサルになれないという意識付けを行う。

 ・プレゼンテーション時に、先輩コンサルがチェックすることで、どこまで理解すれば良いかという学習理解の温度差を認識させる。

・先輩の仕事を見せて、自分の将来像がイメージできるようにする。


育成で使用する教材は以下の通りです。

・自社作成テキスト

 SAPの標準機能の中から、シニアコンサルが実務で必要とする機能を抽出してパワーポイントで作成している。

 図と説明文の構成で、ポイント解説を記載する。

 具体的な実務例は、講師が研修時に業務事例などを伝える。

・自社構築SAPテンプレート

 SAPサーバの中に、FI,SDなどの組織設定を行い、必要なマスタデータを登録している。

 研修時はそのデータを使い演習を行うことでスムーズな理解ができるようにしている。

・ビデオ

 過去の研修ビデオがあり、いつでもどこでも学習者はビデオ視聴が可能としている。

・サーバ

 SAPサーバは自宅からでも24時間アクセス可能としている。


この育成のしくみを取ることで、SAP未経験の新人でも1年研修を受けたのち、2年目に教育講師をしたり、シニアコンサルに付いてOJTで学びながらジュニアコンサルとして活躍できるようになりました。


また、3年目以降の社員も、自分が更なるスキルアップを目指すときに、社内に十分な教材が用意され、1か月のリフレッシュ期間制度なども利用しながら成長していくことができます。


しっかりとした教育を行うことで、「ECHの社員は皆 技術力に長けた素晴らしいコンサル集団ですね」と言われるようして行きます。


2022/2/14


2022年1月30日日曜日

技術力×粘り強さ×責任感

今回は社会人の能力について書いてみます。

最近読んだ本に、社会人が仕事に携わるときの能力は「技術力」と「粘り強さ」と「責任感」の掛け算で決まるとありました。

この計算式で気づかされたことに、どの項目も「0」があるとダメだという事です。

掛け算で能力が決まるので、いくら技術力があっても例えば「責任感」がないと社会人の能力としては役に立たないということです。


それぞれを考えてみたとき、

「技術力」は、日々の勉強と何にでも興味を持つ積極性が必要です。

社会人は昼間は仕事がありなかなか勉強といった将来への投資を行う時間があまりとれません。

その中で技術力を身につけるという事は、いかに自分の自由な時間を自分の将来のための勉強に費やすかという事です。

毎日、会社から帰るときに喫茶店などに寄って勉強したり、休みにファミレスへ行って勉強したりといった行動ができるかという事です。

また、仕事中に何か気になる技術的な項目が出たときに、その事に興味を持ち、そのまま流すのではなく今その知識が必要でなくても興味を持って調べるという積極性が必要です。

このような行動はどこかで学べるものではなく、日々の自分の生き方によるところです。

自分の将来をしっかりと見つめ、3年後、5年後にどうなっていたいかをリアルに考える気持ちが必要です。


「粘り強さ」は、何か課題が出てきたときに途中であきらめることなく、どうすればこの課題が解決できるかをずっと考え続けることができるかという事です。

自分がわからない、できないことにぶつかったときに、「もうだめだ」と直ぐにあきらめるのではなく、周りの人へ聞いたり、本などの様々な情報源からヒントを得たりといった、いつもそのことを考え続けることができるかです。

難しいことになればなるほど解決方法はなかなか出てきません。

しかしいつもこのことを考え続けることで、ちょっとしたヒントや思い付きが出てきます。

そこから新たな情報が得られ解決へ向かって行くという事があり、そのためにも粘り強さは必要です。

発明家が時々言っていることに、ひらめきはお風呂に入っているときや歩いているときにふと出てくると言います。

粘り強く1つの課題をずっと考えて続けることで、自分の頭の中からふと解決のヒントが出てくるようです。


「責任感」は、頼まれたことは途中で投げ出さず最後までやりきるという事です。

人の能力には限界があります。その限界を超えたようなことが起こったときにどのような行動をとるかという事です。

そこから逃げ出して他の人へ渡してしまうのではなく、できるまでがんばり、がんばってもできないときは何か他に解決方法がないかを考えるという事です。

自分にはできないが、ほかの人へ頼めばできるような事であれば頭を下げてでもお願いに行き、問題の解決に向かいます。

自分が担当したこと、やると決めたことは、必ず何らかの形ができるまでやり続けるという姿勢が社会人には必要です。


私はこれからも「技術力×粘り強さ×責任感」の大事さを忘れずに仕事に向かって行こうと思います。


2022/1/30


2022年1月16日日曜日

贈る言葉

今回は私が授業を担当した大学の学生が卒業するにあたり送った言葉を載せます。


贈る言葉

 

皆さん、卒業おめでとうございます。

多くの方が学生生活最後となり社会へ旅経つことになると思います。

 

今までは学費を払い知識や経験といったものを受取る立場でしたが、社会に出るとお金をいただきその対価として皆さんの能力を社会へ提供する立場となります。

その時、今までの学生生活で得た知識を存分に使い、社会で11歩経験を積み独り立ちし、その後は自分の得た知識や経験を後輩へ伝える立場となっていくことでしょう。

 

社会人になるという事は、社会の一員として責任ある行動と他者への貢献が必要となります。

私がいつも社員に言っていることとして「人は鉛筆1つでさえ一人で作ることができない。他者の助けがあって初めて社会生活ができているという事を忘れないように。」があります。

人は気をつけないと「自分の力で生きていっている。他者の助けが無くても大丈夫。」といった思いを持ちます。

しかし、社会へ出ると現実はいつも他者の助けがあるから行動できています。

家は建築業者が立て、道は道路業者が作り、電車は鉄道会社、お昼はレストラン、自分一人では何一つできないのです。

その事をいつも忘れず、他者への感謝の気持ちを持ち、いつも「ありがとう」と言える自分となっていってください。

 

お金を稼ぐことが社会人の目的ではありません。

他者と助け合って、お互いが幸せな人生を送ることが社会人としての目的です。

 

また、社会へ出ると今までに経験してこなかったことに直面することもあります。

その時は自分一人で悩むことはせず、必ず周りの誰でも良いので相談してください。

人へ助けを求めることは何も恥ずかしい事ではありません。

 

令和41

廣田 正俊

 

2022/1/16


2022年1月5日水曜日

経営者に必要な資質

今回は「経営者に必要な資質」について書いてみます。


私は約20年間会社経営を行ってきました。

最初は福岡でIT関係の教育ビジネスを行う会社です。

次にECH。

今は、大阪にあるiRCに役員として経営参加しています。


経営は大学で学ぶこともできますが、実践となるとなかなか教科書通りには物事は動かず、時々何が正しいかという正解の無い判断を行わなければいけません。

そのような時、自分の中に核となる判断基準を持ち、一貫性のある経営判断を行う事となります。

私は経営者としての判断基準を身につけるために行ったのはまずは本から学ぶ事でした。

多くの経営コンサルタントや社長が書いた本を読み、自分がこれからどのような判断基準で経営を行えばよいかを学んでいきました。

特に私が感銘を受けて、今の私の経営の拠り所となっている人は松下幸之助さんです。

1代でパナソニックを作り上げ、多くの社員を採用し社会に貢献しています。

経営に関する本も多く書かれており、PHPといった人間教育に関する組織も立ち上げられ、経営者が向かうべき方向を分かりやすく示唆してくれています。


ただ、本から経営の本質まで全てを学ぶことは難しく、やはり直接経営コンサルタントや社長と会って話を聞くことで得られるものが多いです。

3年前から社長が集まる経営塾に参加しており、そこで大学の教授から経営学を学んだり、中小企業から大企業までの社長の話しを直接聞きながら学んでいきました。

いまもまだまだ学ぶことは多く、経営者である以上終わりのない学習になると思っています。


私が今まで色々と本や研修会から学び、社長の話などを聞いて、今思う経営者に必要な資質は以下だと思います。


「社長には倫理観、謙虚さ、責任感が必要です。

 経営者に必要なものは、先天的な資質ではなく後天的に訓練によって習得できる能力や技能である。」


倫理観

何が正しい行動かを判断するときの核となる考え方です。

私はいつも「おてんとうさまが見ている。自分の行動は恥ずかしくないか。」と自問自答しています。


謙虚さ

経営者が人より優れているといった誤った考え方はせず、周りへの感謝を忘れない気持ちが必要です。

私の座右の銘は「実るほど頭が下がる稲穂かな」です。

知識や経験が増えれば増えるだけ、人に感謝し、誤りは素直に認め、謙虚に行動します。


責任感

人との約束は必ず守り、時間に遅れず、やるといった事は必ずやり遂げる気持ちです。

自分を頼って来てくれた人の期待は裏切らず、あの人へ任せておけば大丈夫といった人になるため日々努力をしています。


経営者は学ぶことによってなれます。

運動能力の様な先天的に身に付いているものではなく、日々の学習によって必要なものを身につけることができます。


これからも、日々の行動は倫理観を持って行動し、日々学びを忘れず、社員の人生がより豊かになるよう会社経営を行います。


2022/1/5


2022年1月3日月曜日

2022年度 年頭挨拶

みなさん、明けましておめでとうございます。

2022年、新たな年が始まりました。


昨年は引き続き新型コロナウイルスの影響から経済環境が不安定となり、業種によっては深いダメージを受けた会社が多く出ました。

この様な状況の中、当社は全くと言ってよいほど影響を受けず、前年対比120%アップの業績が見込まれています。

この状況は、コロナ環境の中でも仕事に真摯に向き合いがんばっていただいた社員の皆さんのおかげです。

ありがとうございます。


2022年の方向性を語るにあたり、まずは2021年に私が重点的に行ってきたことを振り返ってみます。

<社員満足度向上>

会社の存在意義は、大義は社会のため、社会の公器として人々が幸せな生活を送るために活動することです。

そのためには会社は利益を上げ続ける必要があり、利益を上げる源泉は社員の皆さんの活動です。

社員が毎日やりがいのある仕事ができて、幸せな家族・家庭環境が作れて初めて会社利益に貢献できます。

社員満足度向上はそのために行って来ました。

社員の皆さんからいただいた提案や改善案1つ1つを大事に考え、会社運営へ反映していく取り組みを今後も続けていきます。

<商圏拡大>

大阪、福岡への商圏拡大を進めています。

新型コロナ環境の中ではなかなか移動ができず、しばらくは思うようには進めることができませんでしたが、この2か月くらいの間で大阪での事務所開設ができる環境が整い、共同事務所として活動拠点を設置できました。

1月からさっそく営業活動やリクルート活動を始め、東京に続く第2の拠点として活動していきます。

福岡については今現地NPO法人やSAP社との連携を進めており、2月からは教育事業を足場として現地の企業との連携を行い、教育事業およびパートナ開拓による収益拡大を進めて行きます。

<教育事業>

社会の高い教育ニーズに乗り、過去にない高成長を遂げた1年でした。

社員の皆さんの協力により、多くの教育ニーズに応え高収益を上げることができました。

引き続き、教育事業はECHの特色として活かし、コンサルティング事業との相乗効果を図っていきます。


2022年を迎え、今年の重点項目は以下に考えています。

今年も昨年に続き以下の3つの項目を重点項目として続けていきます。


<社員満足度向上>

まだまだ満足できるレベルに至っていないと思っています。

1人1人の社員から多くのニーズを聞き出して、ワークライフバランスの取れた会社組織にしていきます。

<商圏拡大>

新型コロナ環境もあり昨年末からやっと動き出せたという状況の中、アクセルを踏み込んだ行動に出ていきます。

新任役員と共に現在の組織体制を守る中、私は大阪、福岡へ出向いたSES営業活動やリクルート、教育事業を広げていきます。

<教育事業>

会社経営は、停滞は衰退と言われます。

今の現状に満足していては必ず衰退します。

日々新たなチャンスを考え、社会のニーズに敏感になり、お客様から必要とされるサービス提供を進めます。

まずはS/4HANAをベースとしたABAP開発教育カリキュラムの改変を行います。


また、もう1つ付け加えなければいけないことがあります。

<採用>

当社はSAP未経験者でも短期でSAPコンサルタントになれる教育方法を確立しました。

過去は経験者採用に重点を置いた採用でしたが、今年は未経験者でも面談による採用条件をクリアした人材は積極的に採用していきます。

2年間は保守・教育部所属でスキルを身につけていただき、その後当社社員がいるプロジェクト現場へ参画するといった形で人材を作り出します。

また、2年間の間で保守事業、教育事業へも参加させることで、採用コストの早期回収が実現でき、今ある収益への影響が軽微な形での採用・育成を進めます。


今年は新たな役員を任命し、ECH2.0の始まりです。

今まで以上の飛躍、成長を成し遂げる確信がありますので、社員の皆さんの協力をお願いします。


2022年1月

株式会社ECH

代表取締役 廣田正俊